【アカペラアレンジその2】~コードは難しくない | アカペラひとすじ!ボイパはつらいよ

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ボイスパーカッショニスト、つるのBlog。
アカペラの役立つ情報や作品紹介、音楽の話やレコーディングの話、活動報告など、ミュージシャン兼制作マンの毎日をつづっていきたいと思います!

さぁ、今回はアレンジに必要な【ハーモニー】を決めるために、コードを読み取る方法をお話します。

さて、そもそもコードとはなんなんでしょう?
コードとは、いわゆる『和音を知るための標識』です。

”コードってめっちゃいっぱいあって、いっぱい覚えなくちゃいけないんじゃないの??”

いいえ。


覚える量は、実は15項目もありません
【ハーモニー】が何かなどについてはその1参照

むしろ最初は覚えてなくても、表を見ながらやっていけばいいです。
やってるうちに自然に覚えてきます。


コード付の譜面を見てもらうと、五線譜の上部アルファベット大文字のA~Gと、その右にちょいちょい小文字やら数字やらがついているもの並んでいると思います。

これが
『この部分のときに、バックで同時に鳴っていけなきゃいけない音は○、○、○ですよー!』
というものを示す標識なのです。



そもそも音楽におけるA~Gとはいったいなんでしょう?
音取りに使うピッチパイプなどもこの表記を採用していますが、誤解を恐れず割り切って言ってしまえば、世界共通のドレミファソです。

鍵盤でいうと、こんな感じに対応してます。

※ここでは黒鍵がC#、E♭などと書かれていますが、もちろんC# = D♭であり、E♭ = D#であって、どちらで書いてもあっても差し支えありません。


このことをアタマに入れておいた上で次に、『コード』の種類をあげていきたいと思います。


主なコードの種類
を書き出してみました。
※ここに書いてあるコードがすべてではありません。しかし、これだけ知っておけばほとんどの曲は対応できます。



□←の中にはA~Gが入ります。

横の数字は、アルファベット大文字が示す音から半音いくつ上の音と、その更に半音いくつ上の音が必要か…をあらわしています。
※その箇所でベースが歌うべき音(ルート音)は基本的に□←の中のアルファベットそのものの音になります。



□ 0-4-3

□m 0-3-4

□dim 0-3-3

□aug 0-4-4

□sus4 0-5-2

□M7 または□maj7 0-4-3-4

□m7 0-3-4-3

□7 0-4-3-3

□9 0-4-3-3-4

□M9 または□maj9 0-4-3-4-3

□ (-5)または□ (♭5) 3つめの音が半音下がる
(ex.□m7(-5)なら0-3-3-4)

□add9 □のコードの構成音にadd(加える) 0-2←この音

□/□ または□on□ 基本的には左側のコードだが、ベースの音(ルート音)が右側の音になる



この方法でピックアップされた3~5、6音のコードの構成音が同時に鳴っておりアルファベット大文字そのものの音(ルート音)をベースが歌っている場合に、その場所のハーモニーが成立する…ということなのです。


※たとえば…【Am】であれば、Aは『』。
□m 0-3-4 
これに基づいて置き換えると、ラ、ド(ラの半音3つ上)、ミ(ドの半音4つ上)、この3つの音(ラ、ド、ミ)が同時に鳴っており、なおかつベースが『』を歌っているとき、【Am】のハーモニーが成立する…
ということです。
よければ鍵盤を参照しながら確かめてみてください。

ただ同時に鳴っていればよいので、構成音の順番は順不同でもいいんです。
例えば先ほどの【Am】のコードの場合、下からラ-ド-ミでも、ド-ミ-ラでも、ミ-ラ-ドでもすべて【Am】として成り立ちます。


これで場面ごとに、バックでどの音を鳴らしておけばよいかがわかりましたね☆


その1の最後で、アカペラアレンジをするために
”やりたい曲のコード譜を買ってください”
と言いました。


”楽譜は絶対買わないといけないの??”

と思われる方もいると思います。



もちろん買わなくてもコードは耳で聴いて判別することはできます
しかし、これには労力時間音感と…さまざま必要になってきます。
間違ってしまう可能性もあります。

音感が素晴らしいプロの方があらかじめ聴きとってくれてるものがあるんですから、耳の修行としてアレンジを進めていく以外は、あるなら買ってしまったほうが楽です(笑)


次回は、コードの構成音の取捨選択のしかたをお話します。
アカペラグループのコーラスは2~3人しかいませんからね。

その3お楽しみに☆

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