A.「発芽抑制物質」を中和するため

玄米には栄養素が豊富に含まれています。
しかし、胚芽米になると栄養素は70%
ほどに減少します。

そこから更に胚芽の部分を取り除いたもの
が白米で、栄養素は5%ほどしか残ってい
ません。

白米は水に浸しておいてもふやけるだけで
すが、玄米は、適当な温度があれば水に浸
しておくと発芽します。

発芽できるということは、生命力を秘めた
生きた食べ物であるということです。


このように植物の種には、適した環境に置
かれた時に発芽できるように、『エンザイ
ム』
がたくさん含まれています。

同時に、種には勝手に発芽してしまわない
ようにとても強力な『発芽抑制物質』も含
まれています。

発芽抑制物質を生で食べてしまうと、
この物質を中和し、消化するのに大量の
『消化酵素』が消費され、体の中のエネル
ギーを失います。


穀類や豆や芋類を生で食べると害になる
といわれるのはこのためです。

しかし、この発芽抑制物質は熱を加えると
なくなり、食べ物としても消化しやすいも
のになります。


だから穀類はみな火を通して食べたほうがいいのです。