[韓国映画] トガニ 幼き瞳の告発 | K-POPちょっといい話

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トガニ 幼き瞳の告発(2011年韓国、原題「るつぼ」)

 

ある聴覚障害者学校で、2000年から5年間聴覚障害児を相手に校長や教師たちが非人間的な性暴行と虐待を犯した実際の事件※を描いた作品

美術教師カンイノ(コンユ)は期間制の教師として全羅北道の霧の町ムジン(霧津)の聴覚障害者学校に赴任する。到着した学校はどこか異様な雰囲気に包まれており、生徒たちのおびえたような表情に、赴任初日から尋常でない予感を受けることになる。やがてイノは複数の生徒たちが学校や寄宿舎でぞっとするような殴打と性暴行、セクハラ行為を日常的に永らく受けてきた事実を知る。

イノは車の追突事故で知り合ったムジン人権運動センター幹事のソユジン(チョンユミ)とともに事件の実体を暴き、これを世の中に知らせることを決意する。

 

466万人動員


直接的な児童性描写のシーンが多く、最後まで観るのがつらい映画でした。これに対してファンドンヒョク監督は「原作の小説は実話の半分に衝撃を減らし、さらに私たちの映画はその小説の衝撃からまた半分に減らしたこと」と語っていることから、実際にはもっとひどい非人間的な性暴行と虐待が行われていたことになる。

 

※実際に本作のモデルとなった光州インファ学校で2005年、女子学生の手足を縛って性暴行した容疑(強姦致傷など)で起訴されていた前・行政室長に対し、2012年7月5日裁判所は懲役12年を宣告。また10年間の身元公開と電子足輪装着10年を命じた。今回の判決は検察が求刑した懲役7年よりも5年重い刑となった。裁判所は「事件が多くの人に知られるようになり、障害者への性暴行事件に対し厳罰を求める社会の声が大きくなった。そして国会では「トガニ法」と呼ばれる法の改正もあった」と、映画「トガニ 幼き瞳の告発」の影響も大きくあったことを明らかにした。韓国では2011年の映画公開後、子供への性暴力犯罪の処罰に関する改正案を「トガニ法」と名付け、2011年10月28日に国会を通過、法律改正に至っている。これにより控訴時効が排除になったために、再び審議された結果が今回の判決に繋がっている。

 

 

 

コンユ

 

チョンユミ

 

ヨンドゥ役のキムヒョンスは、2014年IU&ソテジ「ソギョンドン」のMVに出演したり、2018年映画「いま、会いにゆきます」でソンイェジンの子役時代を演じた

 

 

 

 

 

 

日本版ポスター

 

<終わり>