韓国映画「正しい日 間違えた日」(2015年 原題「今は正しく、あの時は間違い」 ホンサンス監督)
映画監督ハムチュンス(チョンジェヨン)は映画上映とそのあとのトークショーで訪れた水原の観光名所で魅力的な女性ユンヒジョン(キムミニ)と出会い意気投合、カフェや寿司屋で人生を語り合う。
運命的な出会いをした男女がタイミングの違いによって異なるエンディングを迎えるまでを、「前半」「後半」の2通りの展開(あの時が正しく、今が間違え / あの時が間違え、今が正しい)で描いた。コミュニケーションの取り方の違いにより二人の関係性が変わっていく様子を楽しめた。
本作はホンサンスとキムミニがコンビを組んだ最初の作品である。キムミニの愛嬌は実際なのか演技なのかわからないほど魅力的だ。好きなシーンは夜中にチョンジェヨンがキムミニを山の中腹にある家まで送っていく夜のシーンで(下の写真2枚目)、お互いに素直な気持ちを打ち明けられないところがもどかしい。
第68回ロカルノ国際映画祭でグランプリと主演男優賞(チョン・ジェヨン)をダブル受賞した。
<終わり>