インターナショナルオーディオショウ2022に行ってきました | UNTITLED

インターナショナルオーディオショウ2022に行ってきました

2022年10月28日(金)、有休を使って会社の先輩と東京有楽町の東京国際フォーラムで10月28日から30日まで開催された『インターナショナルオーディオショウ』に行って参りました。

 

 

昨年もそうだったのですが、今年も事前予約制で申込みフォームから申込みをしてQRコードを取得して入場をする仕組みでした。

そのおかげで入場者数の抑制と管理ができて各ブースで聴きやすい状況にはなったのですが、誘ったのが少し遅れた会社の後輩は定員オーバーで来られませんでした・・・。

まぁ、後輩はまた来年だな。

 

 

ちなみに一緒に来られた先輩とは2018年にも一緒にインターナショナルオーディオショウに来ており、そのときに中学~高校生~大学の頃に夢中になったオーディオ熱が再燃したものの、その後先輩の仕事が忙しくなりしばらく一緒に来ることが出来ておりませんでした。

本当はそのままもっと洗脳(笑)をしてオーディオセットを組ませたかったのですが、まだそこまで行き着いて居らず、今回のオーディオショウで再度、オーディオ熱を再燃させてオーディオ沼に引きずり込もうと企んでいたりいなかったりする訳であります。

 

 

 

朝の10時に東京国際フォーラムガラス棟のイベント入場口前で待ち合わせしたのですが、既にスゴイ人。

こりゃ、トライオードのイベントチケットは諦めなきゃダメだな・・・

 

で、久しぶりの平日休暇&イベント前に気合いを入れるために上野から歩いてきたという猛者の先輩と合流して入場。

 

まずは4階フロアから攻めていくことにしました。

 

 

 

 

<ここから先は各ブールを回っていて印象的だったところをピックアップして書かせて頂きます>

 

 

 

 

最初に先輩の心に刺さったらしいのがノアのブースで鳴っていたソナスファベールの「Olympica Nova Ⅴ」でした。

 

 

背面が左右非対称のデザインで、背面のスリットを外向きに設置するか内向きに設置するかで音像や空間表現が変わるという面白いエンクロージャになっています。

見るからに格好良いブルメスターの新アンプ216で駆動された音は、楽器の響き、ステージの広さは上位機種に迫るほどで、ソナスファベールならではの魅力を堪能出来ました。

「いきなりビビッと来ちゃったよ!今日一日ここにズッと居られるくらい気持ち良く音楽に没頭出来る音だね」とホクホクの先輩。

 

 

じゃあ、ソナスファベール創業者のフランコ・セルブリンがソナスファベールを去った後、スピーカーへの情熱が冷めやらずに立ち上げた、その名も「フランコ・セルブリン」のスピーカーが隣のブースで聴けますよ・・・と誘うと「そりゃ聴かなきゃダメだろ!」と鼻息荒い先輩を引き連れてお隣のアーク・ジョイアのブースへ。

 

 

あちゃ~、この時間帯はフランコ・セルブリンのスピーカーではなくて東欧エストニアのスピーカーメーカーestelonの新製品「XB Diamond MkII」でした。

さぞ残念がっているかな?と先輩の顔を見ると、再び興奮の眼差し。

「なんだ、このエロいデザインのスピーカーは、後藤君!!」と、このestelonの流れるような曲線美のスピーカーのデザインに惚れ惚れしていました。

「なんて刺々しくない自然な音なんだ・・・」と、XB Diamond MkIIから流れてくる迫力だけで押してこないオーケストラの演奏にウットリする先輩。

確かに、デザインの奇抜さからは想像出来ないようなフラットでスーッと音楽が入ってくるような音は十分に魅力的でした。

 

が、やはりフランコ・セルブリンの音を聴いてみたい・・・ということで、今日は午後にAccordo Essenceが聴けるタイミングがあると言うことで、それまで別のブースを巡ることに。

 

 

 

で、やっぱりステラのブースですよね。

ステラのブースでVIVID AudioのGIYA G1に出会ってしまい、その後、ついに導入してしまった身としてはステラに足を向けて寝られないと言っても過言ではない訳ですよ。過言ですが。

 

 

写真は後撮りなのでWilson AudioAlexx Vが演奏中になっておりますが、最初にステラブースに入ったときにはVIVID AudioのGIYA G2-S2 EXが鳴っておりました。

 

やっぱり癖のない自然と音楽が鳴っているのはVIVID Audioの特徴ですね。

聴くポジションがビタッとハマるとグッと凄みが増すのですが、聴くポジションがズレても音がぼやけたり定位がおかしくなることがないので、やっぱり好きなんだなぁ。

でも、普段GIYA G1を見ているからか、GIYA G2が小さく見える・・・。

 

 

あとは、ステラのブースト言えば自社開発の自社ターンテーブルブランドのTechDASですよね。

もう、世界最高峰のターンテーブルとして君臨していますが、本来であれば異様なサイズ感のこのフラグシップターンテーブルAirForce Zeroも、このブースに設置されていると不思議と馴染んで普通に見えるんだよなぁ・・・。

いや、デカくて重くて凄いけど。

 

で、先輩にはAirForceシリーズのバキュームの仕組みやSTROMTANKのオーディオ用大容量バッテリー等を説明すると、「なんだよそれ、もう無茶苦茶だな!」と目を輝かせながら嬉しそうにカタログを読み込んでいました。

 

 

 

そしてガラス棟からD棟側へ。

 

以前先輩をインターナショナルオーディオショウに連れてきたときに、クラフトマンシップの鑑!と、社長の商品説明を食い入るように聞き、出てきた音と営業の須田さんの選曲にワクワクしながら聴き入っていたA&Mのブースへ。

 

 

ブースに入るとAIR TIGHTらしい熱い音に溢れていたのですが、当時熱く語っておられた前社長の写真が飾ってあるのを見ると少し悲しくなってしまいました。事前に前社長が今年亡くなったことを話していたため、先輩の顔を見ると同じように少し悲しそうな顔をしていましたが、その寂しさを吹き飛ばすような熱い音に助けられた気がします。

で、ブースに入ったらAIR TIGHTのアンプでWilsonAudioのALEXIA2が鳴っていたのですが、正直、WilsonAudioのスピーカーって解像度が高く、温度としてはやや抑えめの冷静な印象があったのですが、ここで聴くWilsonAudioはとにかく熱く、厚く、楽しくなるような音で鳴っていたのが印象的でした。

ブースに伺った際には現社長が「かけたい音楽を聴いて貰う!」と、レコードをとっかえひっかえかけていたのですが、ビリー・アイリッシュのWhen We All Fall Asleep.. のLPをかけた際には、容赦ない低音で照明は鳴り出すは壁も振動して鳴りまくるわで音を聴くという感じではなかったですが、それも含めてとにかく楽しいブースイベントになっていました。

そうそう、この「魂」がAIR TIGHTですよね。

先輩もメチャメチャ楽しそうに聴き込んでいました。

 

 

で、そこから階段で上のフロアに行きAXISSのブースへ。

 

 

ブースに入ると、ちょうどFYNE AUDIOの新製品FYNE VINTAGEシリーズのClassic Xが鳴っていました。

さすがTannoyの元エンジニア・・・というか、もうTANNOYじゃん・・・というデザインなのはさておいて、出てきた音はVintageではなくて解像度が高く「今」の音になっているのは流石だなと思いました。

それにしても、急に家具調になってきて・・・本当にTANNOYの新機種かと思っちゃいますな。

 

 

 

で、この辺でアーク・ジョイアのブースで調べておいたフランコ・セルブリンの新製品「Accordo Essence」のデモンストレーションの時間が近づいてきたので再びアーク・ジョイアのブースへ。

 

 

フランコ・セルブリンの第1作、フラグシップ機の「Ktêma」以外は左右非対称の独特なデザイン、バスレフポート配置でソナスファベールの様な楽器を奏でるかのような音で音楽を聴かせてくれるので好きなブランドなのですが、ブックシェルフ型スピーカーのAccordoのトールボーイ型として発表されたAccordo Essenceは、故フランコ・セルブリンの遺志を継いだ新社長が作り上げた作品と言うことで楽しみにしておりました。

先輩もそのバックボーンのストーリーを説明してからデモンストレーションの開始を楽しみにしておりました。

 

で、出てきた音はと言うと、さすがフランコ・セルブリンのスピーカー、楽器のような鳴りっぷり、空間表現の見事さは逸品でした。

しかもトールボーイ型になっているのでAccordoよりも鳴らしやすそうです。

先ほどノアのブースでソナスファベールのOlympica Nova Vに感動していた先輩もAccordo Essenceの音に聴き惚れていました。

ただ惜しかったのは、もっとボリュームを上げて交響曲を聴かせて貰いたかった・・・と言うところでしょうか。

まぁ、ブースの大きさの問題もあって難しかったのかもしれませんが、もっとガツン!というボリュームで聴かせてくれれば先ほどのAccordo Essenceとの比較がしっかりと出来たのに・・・。(先輩もそこに関しては悔やんでおりました)

 

 

 

で、続いては再びノアのブースへ戻ります。

今度はソナスファベールのフラグシップスピーカー「AIDA II」のデモンストレーションです。

 

 

いやはや、圧巻の演奏です。

ブルメスターのフラグシップパワーアンプ「159」で駆動されたAIDA IIから出てくるフルオーケストラの演奏は、まるで等身大のスケールで展開され、かといって大雑把な音になることもなく非常に緻密で各楽器の定位表現が素晴らしく圧巻でした。

また、159の可変ダンピングファクター機能でダンピングファクターを変えてデモンストレーションをしてくれたのも聴き応えがありました。

ダンピングファクターを上げると現代的な解像度の高い「しっかり制動された」音になり、特に低域の絞まりと明瞭さが圧倒的でしたが、ダンピングファクターを下げるとアナログ的な音調になってステージの広がりや奥行きが非常に豊かになりました。かといって低音が緩くなると言う訳でもないのがブルメスターのフラグシップ中のフラグシップ「159」の底力なのでしょう。

 

 

 

で、コチラもインターナショナルオーディオショウだから聴けるハイエンドスピーカーとして定番と言えば太陽インターナショナルのブースで聴けるAVALON ACOUSTICSの準フラグシップスピーカー「Isis Signature」でしょう。

 

 

本当はAVALONのフラグシップ中のフラグシップ「Tesseract」を聴いてみたいのですが、まぁ・・・無理だろうなぁ。

AVALONのスピーカーは、昔AVALONが発表したDIAMONDを聴いたときに、エンクロージャの独特な傾斜と美しく面取りされた美しいデザイン通りの、適度にエンクロージャを響かせて空間表現をさせつつも無駄な発振をさせずに非常に緻密な音を聴かせてくれて惚れ込んだのですが、果たして・・・

と、意気揚々とIsis Signatureを聴いてみたのですが・・・セッティングが悪かったのか聴いた場所が悪かったのか、なんだかいまいちパッとしない解像度、定位感でちょっとガッカリでした。

これには先輩も同じ感想だったらしく、3曲ほど聴いてブースを後にすることにしました。

 

ただ、ちょっとこれは気になったなぁ・・・。

 

 

dCSのハイエンドヘッドフォンシステム「Lina System」です。

上からNetworkDAC、DAC用MasterClock、ヘッドフォンアンプのセットで、総額558万円の超ハイエンドヘッドフォン用システムです。

私自身はヘッドフォンなどには余り興味は無いのですが、会社女子の中にイヤフォンやヘッドフォンマニアが居るので、是非紹介したい(笑)。

 

 

 

次にどこに行こうかな・・・と思ったのですが、ちょうどそろそろ私が整理券を貰い損ねていたトライオードブースでのMAYAさんのイベントが終わる頃・・・と言うことで、挨拶をしようとトライオードブースの前で待っていたのですが、イベント終了時間になっても終わる気配無し(笑)。

仕方ないのでしばらく待っていると終了予定時間から10分程度?してからようやく終了し、ブースの扉が開きました。

 

MAYAさんに挨拶をしようとしたら多くのお客さんがMAYAさんの周りに集まってサイン&写真攻め。

 

 

なんとかサインの合間にMAYAさんに挨拶をして、12月16日の原宿ラ・ドンナでの再会を約束してお別れ。

(一応、一緒に写真も撮ってもらって、ついでに先輩もMAYAさんとツーショット撮影してもらいました)

 

 

 

 

あとはEsotericブースですね。

毎年凄い人でなかなか入れない又は入れたとしてもまともに聴けない大人気のブースで、やはり皆さんのお目当てはAvantgarde Aciysticのフラグシップオールホーンスピーカーシステム「TRIO G3」でしょう。

 

 

TRIO G3はデザインも刷新され、ツィーター、ミッドレンジ、ローレンジの3台のホーンを固定するだけだったパイプ状のスタンド(?)が専用アンプを内蔵させられるエンクロージャに変更され、メチャメチャ格好良くなりました。

ただ、以前の機種の様にClassicoの様なデザインのモデルはなくなってしまったようでちょっと残念。

また、G3からツィーターが28,000Hzまで伸びるようになり、ハイレゾ音源もしっかりと鳴るようになりました。

昔、吉祥寺のMEGにAvantgarde Acousticのホルガー・フロンメ社長が来たときに、ホルガーさんに「スーパーツィーターは付けないのか?」と訪ねたところ、「それは音楽を再生するために本当に必要なのかい?」と返されてしまったのですが、Avantgardeも昨今のハイレゾ再生にある程度対応しなければならない・・・と、思い直したのでしょうか。

 

でも、やっぱりもう少し早く来てTRIOでフルオーケストラの演奏を聴きたかったなぁ。

(オイラと先輩がブースに入れたときにはボーカルものしか聴けなかった・・・)

 

 

 

それにしても、事前予約制の入場制限があったので以前よりは余裕を持って各ブースで聴き込むことが出来ましたが、「あぁ、スケジュールが合わなくてこのブースでこのシステムを聴きたかった・・・」と思っても後の祭り。

急遽翌日もイベントに参加・・・と言う訳には行かないのが辛いところでした。

次回は予め2日分、予約をするかなぁ・・・・でも、他の人の枠を取っちゃうことになるのは良くないよなぁ・・・という葛藤が・・・。

はやくこういうことを気にせずに「行きたいときに行ける」イベントに戻らないかな・・・と、改めて思ったインターナショナルオーディオショウ2022でした。

 

 

その後、18時過ぎに会場を後にして先輩と御徒町の台湾料理や「台湾客家料理 新竹」で色々食べながらオーディオ&音楽談義に花を咲かせたのでありました。