しばらくぶりのMAYAはやっぱりMAYAだった | UNTITLED

しばらくぶりのMAYAはやっぱりMAYAだった

先日、銀座のジャズクラブ『銀座SWING』のJazz singer MAYAのライブに行ってきた。

 

MAYAのライブはずいぶん久しぶりだ。

 

 

 

最初にMAYAのライブに行ったのは、MAYAがコロムビアからメジャーデビューアルバム『Maya』を発売する少し前、2004年の6月初旬の吉祥寺のジャズ喫茶「MEG」でのライブだったと思う。

その時の印象は、当時の日記を確認すると「勉強熱心で、話しかけても丁寧に対応をしてくれるいい娘」だったようだ。

 

その後、6月30日に東京タワーで開催されたアルバム『Maya』発売記念ライブに足を運び、ハマった。

それまで、ジャズと言えばもっぱらインスト作品ばかり聴いてきていたが、MAYAの歌を聴いて「歌のジャズ」も楽しいと感じるようになった。

 

 

そこからは怒涛のMAYAファン活動が始まった。

 

毎月吉祥寺MEGで開催されるMAYAライブに足を運び、他のライブハウスにも足を運んだ。

 

 

ライブ後の「2次会」と称する飲み会にも毎回参加し、場合によっては翌朝までジャズの話、ジャズに全く関係ない話で盛大に盛り上がった。(夜中の1時2時に2次会が終わり、吉祥寺から新宿駅や赤羽駅まで歩く・・・というのも当たり前のようになっていた)

 

 

2006年のゴールデンウィークには、MAYAが上海のジャズフェスティバルに招聘され、私はMAYAの所属事務所代表でバンドマスターでもあるドラマーの松尾明さんから、譜面持ち等のサポートスタッフという名目でジャズフェスティバルに同行させてもらった。

 

 

2007年にはジャズ批評社から『MAYAのすべて』という書籍の出版にも携わった。

 

 

MAYAがコロムビアから寺島レコードに移籍した後もズッとMAYAファンで在り続けた。

 

 

 

 

 

しかし、いつ頃からだったか、MAYAの歌が、少しずつ自分の中の「MAYAのこういう歌を聴きたい」というところから離れてしまったと感じることが多くなり、気づけばライブへと足を運ぶ機会はどんどん減ってきてしまっていた。

 

ここ数年は1年に1回、MAYAのライブに行くか行かないか・・・そんな感じになってしまった。

 

 

 

 

そんなMAYAが今年の5月、テイチクレコードから14枚目のアルバム『しろいくろ』をリリースした。

 

「しろいくろ」を聴いていると、今まで心の中にモヤモヤとしていたものが少しずつ晴れていくような気分になった。

 

全ての楽曲に心酔するわけでは無いけれど、MAYAの中で「やりたいこと」が明瞭になり「MAYA」というジャンルを確立しつつあるのではないかと感じた。

 

「ライブに行ってみようかな」と、心が少しだけ動き始めた気がした。

 

 

 

そんななか、銀座SWINGでMAYAの歌を聴き「あぁ、やっぱりMAYAはMAYAだ」と実感できた。

 

勉強熱心で、頑固で、キュートで、素直で、少し意地悪で、時折見せる表情が妙に艶っぽくて・・・

15年前のあの感覚がフーっと頭の中にフィードバックしてきた。

 

 

 

 

まさかあの時、ケーキを切り分けるときに包丁をケーキに突き立ててグチャグチャにしてしまったMAYAさんが料理に目覚めるとは思わなかったよ。

 

 

まさかMAYAがオーディオに興味を持ち、ケーブルを自作するようになるとは思わなかったよ。

 

 

 

 

 

 

時間を経て色々変わったこともあるけれど、話をしているとMAYAはMAYAのままだった。

 

 

 

 

 

 

MAYAさん、これからもよろしく。