女子オーディオイベントで紹介されたOlasonicのIA-BT7を買ってみた | UNTITLED

女子オーディオイベントで紹介されたOlasonicのIA-BT7を買ってみた

先月、吉祥寺の『音吉MEG』で開催した第22回女子オーディオイベントで紹介していただいたOlasonicのBluetoothスピーカー『IA-BT7』の鳴りっぷりの良さに感銘を受け、イベント直後に購入をしておりました・・・。

 

 

IA-BT7がどんなものか・・・という事に関しては、女子オーディオイベントの時の記事やOlasonicさんのHPでご確認をいただくとして・・・

 

輸送箱→IA-BT7の箱→IA-BT7というちょっとしたマトリョーシカ状態を経て登場したIA-BT7、会場で手に取った時よりも「あれ?こんなに小さかったっけ?」という印象です。

 

あ、ちなみに、色は会場でお客さんから声が上がっていた「ピアノフィニッシュと同じく塗装された白の方がお得じゃない?」に共感し(笑)、白モデルを買いました。

 

 

さて、とりあえずある程度ボリュームを出せるオーディオルームにちょこんと置いて色々と聴いてみることに。

 

 

IA-BT7自体はLDACを使用した96KHzまでのハイレゾ音源に対応しておりますが、手元にあるのは普段出勤時に使用しているAppleのiPod Touch、しかも入っている音源はほとんどがCDからリッピングしたAAC256Kbps(iTunes Plusクオリティ)の圧縮音源なので、それを使用。

IA-BT7自体がBluetoothの音源を96KHzにアップコンバートしてくれるらしいので、多少はマシになるかな?

 

 

まず聴いてみたのが、オーディオシステムのチェックでも使用しているコチラ。

 

 

 

 

ノルウェーの森 [XRCD]

ノルウェーの森(XRCD) / 長谷川陽子

 

コチラは、出だしのパーカッションとピアノの澄んだ音色と、音の奥行、広がりをどれだけ感じられるかが最初の肝になります。

 

うん・・・・

 

高音の出方は非常にキレイ。

ただ、パーカッションの音の広がりはさすがに厳しいか。

それでもこの小さく、左右のスピーカー間が14cm程度しか離れていない本体からこんなにもしっかりと奥行きが出るとは・・・お見事。

 

そしてこの作品は、やはり主役の長谷川さんのチェロがどれだけキレイに、弦と弓の擦れる音、チェロの胴鳴り、チェロとは思えない沈み込む低音を再現できるか。それに呼応してパーカッションの低音とチェロの低音がしっかり分離して聴こえるかがカギになります。

 

なるほど、高音の出方がキレイなので弦と弓の摩擦を感じるチェロの音色はなかなかしっかりと聴こえます。

そして何より、低音がすごい。

とても直径11cmのウーファーから、しかもこんなに薄っぺらい(厚さ7.3cm)エンクロージャから出ている音とは思えません。

 

そして何よりもこの音圧。

普段のメインシステムと同じ・・・とまでは言いませんが、そこそこのボリュームを出しているのに音が歪まずに澄んでいるのが信じられません。

 

 

 

次に聴いてみたのはこちら。

 

神々の詩

神々の詩 / 姫神

 

これはシンセサイザーを駆使した作品になっているので、左右の音の振り方も極端に振っているので、その音場の広がり、音と音の厚みと分離を楽しめます。

 

1曲目の「神々の詩」はTBSの同名のドキュメンタリー番組主題曲なので非常に有名ですが、音の広がりを楽しむのであれば2曲目の「風の彼方」の方が好きだなぁ。

というわけで、先ほどの長谷川さんの作品ではあまり左右への音の展開が表現できていなかったので、こちらで再確認。

 

へぇ・・・確かに部屋いっぱいにもしくは部屋の壁を突き抜けて左右に音が展開する・・・というのは難しいですが、スピーカーのサイズを大きく超えて音がちゃんと左右に展開して部屋の中を左へ右へと動いていきます。

 

 

 

じゃあこれは?

 

大航海時代

大航海時代 / 菅野よう子

 

今から30年近く前のPC用ゲームのサントラ。

これがまた、ゲーム内の音をそのまま収録しているのではなくて、菅野よう子さんの曲を最大限に引き出すためにバンドやオーケストラで演奏されている作品で、ゲームをやっていればもちろん楽しめますが、ゲームをやっていない人でも中世ヨーロッパを中心とした大航海時代の雰囲気を楽しめる作品になっています。

 

その中でも、9曲目の「The Card Master」はゲーム中の酒場で流れるジャズ調の曲をアルトサックス、ピアノ、ベース、ドラム(ほぼシンバルのみ)でカルテットで演奏しており(中世ヨーロッパにジャズが無いという点はまぁご愛嬌で)、全体的にステージが奥に引っ込んだような奥行きのある配置になっています。

 

IA-BT7はこの曲の奥行き感、各楽器の距離をしっかりと描写し、聴いていてウキウキとしてしまうのであります。

 

 

 

美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」でも・・・

 

 

全曲集

全曲集 / 美輪明宏

 

冒頭の美輪さんの「もひとつおまけにエンヤ~コラ!」のところときたら・・・

声の表現がしっかりしているので鳥肌が立ちそうになるほどの説得力があります。

 

 

 

いやはや、3万円のBluetoothスピーカー、恐るべし・・・・です。

 

惜しむべきはただ1点。

 

それはこのBluetoothスピーカーにUSB入力が無い所でしょうか。

USBさえ繋がればPCも繋がるし、目玉機能の「ハイレゾ」音源が利用できるのですが・・・

 

 

 

ただ、自宅で音楽を聴きながら本を読んだり、アイロンをかけたり・・・何か作業をしながらBGMを流すスピーカーとしては十二分な能力を持っていると思います。

また、大仰なオーディオシステムを構築するまでではないが音楽を聴きたいと思っている人や、オーディオ機器の置き場所が無いという人にとってもかなり有力な選択肢になるかもしれません。

 

 

さて・・・あとは、我が家のどこにコイツを設置するか・・・だな(笑)。

 

 

 

OlaconicのIA-BT7、なかなか良いです。