大塚広子presents 須永辰緒の レコードコンサート in 吉祥寺MEG
2012年4月30日、吉祥寺MEGにてDJ大塚広子さんプレゼンツ 須永辰緒のレコードコンサートが開催されました。
なにやら大勢のお客さんが雪崩れ込んできそうな予感のするイベントだったので、夜7時スタートでしたが5時頃にはMEGに到着し、中で待たせて貰っていました。
すると間もなく、本日のイベントの主催者、DJの大塚広子さんが登場。
せっせとイベントの準備をしていきます。
テーブルをダイナミックに移動させて、ターンテーブルとミキサーをセッティング。
・・・・・いつものMEGとは全く様相の異なる店内に変わっていきます。


一通りのセッティングが完了すると、大塚さんがサウンドチェックがてらレコードをかけていきます。
レコードを次々に、テキパキとかけていく大塚さん。
惚れるね。

そうこうしていると、徐々にお客さんが来店し、7時前にはさっきまでガランとしていた店内が補助椅子総動員の黒山の人だかりになりました。
大塚広子&須永辰緒パワー恐るべし。
いつもMEGでお客さんが大量に入った日は「床が抜けちゃうねぇ」と冗談を飛ばしていますが、いやいや、今日は本当に床が抜けるんじゃないかと思ってしまいました。
そしていよいよ7時を回り、大塚さんの紹介で須永辰緒さんが登場。

クラブで「ノレる」ハイスピード、ハイテンションなハードバップを中心に、次々とレコードがかかっていきます。
そうそう!こういうのをMEGで大音量で聴きたかった!!

バラードが多くかかることが多いMEGのレコードイベントとは異なり、誰も踊ってはいないけれど(踊るスペースどころかトイレにも立てないんだから)頭をブンブン振りたくなるようなノリの良い曲のオンパレード。
しかも、「どこで見つけてきたんだ?」という様なレコードも多く、帰路に着いているときに「あぁ、かかったレコード、全部メモっておきたかったなぁ」とチョット後悔したり。

「福島から連れてきました」というレコードショップ「Little Bird」店主でDJのMARCYさんとの掛け合いも軽妙で最高。
このトークが激しいの曲の合間に入ったりするので、聴く方も息切れしないで済みます(笑)。
この「間の取り方」の妙が、さすが一流DJ!という感じ。

須永さんの突っ込みトークに苦笑いするMARCYさん

次々にかかる曲に耳を傾けながら入り口付近でビールを飲むMEGオーナーの寺島さん
1時間チョットに渡り、ひとしきり曲をかけまくった須永さんは、MARCYさんにバトンを渡してアルコールタイム。
入り口の所でガンガンビールを飲んでいる寺島さんに挨拶をしていると・・・

おぉう!!

Jazz&Latin SingerのMAYAさんが居るではありませんか!?
休憩時間中に聞いたところ、「寺島さんに呼ばれた訳じゃないんだけど、興味があったし、須永さんとも会ってみたかったから来たんだ」とのこと。
まさか今日、このイベントでMAYAさんに会うとは思わなかった・・・



須永さんと寺島さんがなにやら話をしている間、MARCYさんと大塚さんがなんともご機嫌なジャズを次々に紹介していきます。
これぞクラブ・ジャズか!!
どれもこれも、決して奇異なものではなく、もの凄く正統なジャズばかりじゃありませんか!
未だ若い(と思っている)オイラにとっては、こういうストレートでガンガンに迫ってくるハードバップジャズは大好物!
確かにバラードやスローテンポなモダンジャズも良いけれど、こういうガツン!と来るジャズに浸りたい日だってあるんだ!
クラブに行って20代の若者に紛れてジャズを聴くのはチと辛いけど、MEGでコレが聴けるのは嬉しい!
というわけで、そろそろ熱気と人間の多さに酸欠状態になりかけた頃、休憩時間に入りました。
やや短めの休憩の後、須永さんのトークを経て、いよいよ寺島靖国の出番です!


大塚さんに呼ばれていそいそと寺島さん登場。

うおぉ、顔真っ赤じゃん!!
きっと、普段MEGには来ない様な、ジャズ喫茶には縁の無いような大量の若者達を前に、どうすれば飽きさせないように出来るのか、盛り上げられるのか・・・悩みに悩んだ挙げ句、「どうとでもなれ!」と、大酒を呑んで勢いに任せて出てきたに違いありません。
で、促されるままにターンテーブルの前に座らされ、「え?もう曲をかけるの?」と、トークを開始。
実は私、心の中でこっそりと「寺島靖国、キレて帰る!」という事もあるんじゃないかとウキウキ(失礼)していたのですが、意外にも・・・
「どうしてこう、私の”好き”なジャズが立て続けにかかるんですか!?」
おぉぉっ!?
寺島さん、クラブジャズにハマり始めるか!?
と思った矢先、
「でも、こういう曲が連続で何曲もかかると飽きるんじゃないですか?」
ん~~~、まぁ、「哀愁」が好きだもんねぇ・・・寺島さん。

この後、しばらくトークが続き、須永さんからも「3時間温めたんですから!」とせっつかれて、ようやく寺島さん選曲の1曲目です。
ジャズが生まれた瞬間と言われている、まさにジャズ誕生の1曲、ルイ・アームストロングの『セントルイス・ブルース』。
・・・演歌調というか、明らかにさっきまでかかっていた曲の「ノリ」とは全く方向性が違う!(笑)
寺島さんも空気を読んで、早々に切り上げてジャズのうんちくを語るのは辞めたようです。
その後も、クラブジャズファンの若者達の心に訴える曲をチョイス出来ず、思わず「皆さんの顔、しっかりと見てますから、ウソでも盛り上がって下さいよ!」と懇願。(笑)
寺島さん、曲で若者の心を掴めませんでしたが、トークではしっかりと笑いをとれてました。
最後に、寺島さんからMAYAさんを紹介。

MAYAさんとのトークの後、MAYAさんの新譜「BLUESY MAYA in Hi-Fi
」から『Gin House Blues』を。
いよいよアップテンポでもなくなり、ブルースです(笑)。
で、いよいよ危機を感じたのか?須永さんを呼んで、須永さんと寺島さんのトークライブへ・・・。

トークはいきなり下ネタから突っ走り、所々でまじめな話が・・・もう、酔っ払いの会話です(笑)。
そんな中、話は須永さんがヴィーナスレコードのアルバムから選曲をした「夜ジャズ」の話になり、須永さんがどのような基準で選曲をしているのか?と言う話に移っていきます。
須永「僕はジャズのことは何もわからない。系統立てて聴いたこともない」
寺島「じゃあ、どういう基準で良し悪しを決めてるんですか?」
須永「純粋に、僕の好みです。」
寺島「そう!それがイイ!頭でっかちに巨匠だから聞く、巨匠だからイイって聴くんじゃなくて、曲で聴かなきゃいけないんだよ!」
まぁ、寺島さんの場合、自分の好みに合わない物を人が「イイ!」と言うと、「え!?あれのどこがイイのっ!?」糾弾が始まるので厄介なのだけれど(笑)。
そして話はジャズ評論家の問題になり・・・
寺島「だから俺なんか評論家はダメだと思ってるんだよ。そう言う意味では、DJの人達は買ってるんだよ。」
なんと!
寺島さんはDJをかっていたのか!!
その後も「音楽の無い」時間が過ぎていき、さすがに須永さんも「マズイな」と思ったのか、「BGMで何かかけましょう!」とボリュームを絞ってレコードを再生。
寺島さんも「しゃべりすぎたか?」と気付いたのか、須永V.S.寺島対談は終了したのでありました。
ちなみに、ヴィーナスレコードの話が終わった直後に、ヴィーナスレコードの原社長がご来店。
一瞬「仕込みか!?」と思いましたが、どうやら「須永くんがMEGでライブをするらしい」と聞きつけてやってきた様でした。
その後、須永さんの「心の師匠」こと漫画家のラズウェル細木さん(手塚治虫文化賞短編賞受賞おめでとうございます!)が紹介され、ラズウェルさんの選曲でレコードがかかり始めました。(ちなみにラズウェルさん、6時頃から来店して最初からイベントに参加してました)

いやはや、この段階で夜の10時20分ちょっと前です。
さすがに明日は仕事、徹夜をするわけにはいきません。
寺島さんや、5日にMEGでイベントをするMOONKSの前泊さんにご挨拶をして帰路に着きました。
ん~~・・・今日のMEGは鮮烈だった!!
このイベント、月1は辛いけれど、半年に1回くらいは開催してくれないかなぁ・・・と、大宮へ向かう電車の中で思っていたのでありました。
なにやら大勢のお客さんが雪崩れ込んできそうな予感のするイベントだったので、夜7時スタートでしたが5時頃にはMEGに到着し、中で待たせて貰っていました。
すると間もなく、本日のイベントの主催者、DJの大塚広子さんが登場。
せっせとイベントの準備をしていきます。
テーブルをダイナミックに移動させて、ターンテーブルとミキサーをセッティング。
・・・・・いつものMEGとは全く様相の異なる店内に変わっていきます。


一通りのセッティングが完了すると、大塚さんがサウンドチェックがてらレコードをかけていきます。
レコードを次々に、テキパキとかけていく大塚さん。
惚れるね。

そうこうしていると、徐々にお客さんが来店し、7時前にはさっきまでガランとしていた店内が補助椅子総動員の黒山の人だかりになりました。
大塚広子&須永辰緒パワー恐るべし。
いつもMEGでお客さんが大量に入った日は「床が抜けちゃうねぇ」と冗談を飛ばしていますが、いやいや、今日は本当に床が抜けるんじゃないかと思ってしまいました。
そしていよいよ7時を回り、大塚さんの紹介で須永辰緒さんが登場。

クラブで「ノレる」ハイスピード、ハイテンションなハードバップを中心に、次々とレコードがかかっていきます。
そうそう!こういうのをMEGで大音量で聴きたかった!!

バラードが多くかかることが多いMEGのレコードイベントとは異なり、誰も踊ってはいないけれど(踊るスペースどころかトイレにも立てないんだから)頭をブンブン振りたくなるようなノリの良い曲のオンパレード。
しかも、「どこで見つけてきたんだ?」という様なレコードも多く、帰路に着いているときに「あぁ、かかったレコード、全部メモっておきたかったなぁ」とチョット後悔したり。

「福島から連れてきました」というレコードショップ「Little Bird」店主でDJのMARCYさんとの掛け合いも軽妙で最高。
このトークが激しいの曲の合間に入ったりするので、聴く方も息切れしないで済みます(笑)。
この「間の取り方」の妙が、さすが一流DJ!という感じ。

須永さんの突っ込みトークに苦笑いするMARCYさん

次々にかかる曲に耳を傾けながら入り口付近でビールを飲むMEGオーナーの寺島さん
1時間チョットに渡り、ひとしきり曲をかけまくった須永さんは、MARCYさんにバトンを渡してアルコールタイム。
入り口の所でガンガンビールを飲んでいる寺島さんに挨拶をしていると・・・

おぉう!!

Jazz&Latin SingerのMAYAさんが居るではありませんか!?
休憩時間中に聞いたところ、「寺島さんに呼ばれた訳じゃないんだけど、興味があったし、須永さんとも会ってみたかったから来たんだ」とのこと。
まさか今日、このイベントでMAYAさんに会うとは思わなかった・・・



須永さんと寺島さんがなにやら話をしている間、MARCYさんと大塚さんがなんともご機嫌なジャズを次々に紹介していきます。
これぞクラブ・ジャズか!!
どれもこれも、決して奇異なものではなく、もの凄く正統なジャズばかりじゃありませんか!
未だ若い(と思っている)オイラにとっては、こういうストレートでガンガンに迫ってくるハードバップジャズは大好物!
確かにバラードやスローテンポなモダンジャズも良いけれど、こういうガツン!と来るジャズに浸りたい日だってあるんだ!
クラブに行って20代の若者に紛れてジャズを聴くのはチと辛いけど、MEGでコレが聴けるのは嬉しい!
というわけで、そろそろ熱気と人間の多さに酸欠状態になりかけた頃、休憩時間に入りました。
やや短めの休憩の後、須永さんのトークを経て、いよいよ寺島靖国の出番です!


大塚さんに呼ばれていそいそと寺島さん登場。

うおぉ、顔真っ赤じゃん!!
きっと、普段MEGには来ない様な、ジャズ喫茶には縁の無いような大量の若者達を前に、どうすれば飽きさせないように出来るのか、盛り上げられるのか・・・悩みに悩んだ挙げ句、「どうとでもなれ!」と、大酒を呑んで勢いに任せて出てきたに違いありません。
で、促されるままにターンテーブルの前に座らされ、「え?もう曲をかけるの?」と、トークを開始。
実は私、心の中でこっそりと「寺島靖国、キレて帰る!」という事もあるんじゃないかとウキウキ(失礼)していたのですが、意外にも・・・
「どうしてこう、私の”好き”なジャズが立て続けにかかるんですか!?」
おぉぉっ!?
寺島さん、クラブジャズにハマり始めるか!?
と思った矢先、
「でも、こういう曲が連続で何曲もかかると飽きるんじゃないですか?」
ん~~~、まぁ、「哀愁」が好きだもんねぇ・・・寺島さん。

この後、しばらくトークが続き、須永さんからも「3時間温めたんですから!」とせっつかれて、ようやく寺島さん選曲の1曲目です。
ジャズが生まれた瞬間と言われている、まさにジャズ誕生の1曲、ルイ・アームストロングの『セントルイス・ブルース』。
・・・演歌調というか、明らかにさっきまでかかっていた曲の「ノリ」とは全く方向性が違う!(笑)
寺島さんも空気を読んで、早々に切り上げてジャズのうんちくを語るのは辞めたようです。
その後も、クラブジャズファンの若者達の心に訴える曲をチョイス出来ず、思わず「皆さんの顔、しっかりと見てますから、ウソでも盛り上がって下さいよ!」と懇願。(笑)
寺島さん、曲で若者の心を掴めませんでしたが、トークではしっかりと笑いをとれてました。
最後に、寺島さんからMAYAさんを紹介。

MAYAさんとのトークの後、MAYAさんの新譜「BLUESY MAYA in Hi-Fi
いよいよアップテンポでもなくなり、ブルースです(笑)。
で、いよいよ危機を感じたのか?須永さんを呼んで、須永さんと寺島さんのトークライブへ・・・。

トークはいきなり下ネタから突っ走り、所々でまじめな話が・・・もう、酔っ払いの会話です(笑)。
そんな中、話は須永さんがヴィーナスレコードのアルバムから選曲をした「夜ジャズ」の話になり、須永さんがどのような基準で選曲をしているのか?と言う話に移っていきます。
須永「僕はジャズのことは何もわからない。系統立てて聴いたこともない」
寺島「じゃあ、どういう基準で良し悪しを決めてるんですか?」
須永「純粋に、僕の好みです。」
寺島「そう!それがイイ!頭でっかちに巨匠だから聞く、巨匠だからイイって聴くんじゃなくて、曲で聴かなきゃいけないんだよ!」
まぁ、寺島さんの場合、自分の好みに合わない物を人が「イイ!」と言うと、「え!?あれのどこがイイのっ!?」糾弾が始まるので厄介なのだけれど(笑)。
そして話はジャズ評論家の問題になり・・・
寺島「だから俺なんか評論家はダメだと思ってるんだよ。そう言う意味では、DJの人達は買ってるんだよ。」
なんと!
寺島さんはDJをかっていたのか!!
その後も「音楽の無い」時間が過ぎていき、さすがに須永さんも「マズイな」と思ったのか、「BGMで何かかけましょう!」とボリュームを絞ってレコードを再生。
寺島さんも「しゃべりすぎたか?」と気付いたのか、須永V.S.寺島対談は終了したのでありました。
ちなみに、ヴィーナスレコードの話が終わった直後に、ヴィーナスレコードの原社長がご来店。
一瞬「仕込みか!?」と思いましたが、どうやら「須永くんがMEGでライブをするらしい」と聞きつけてやってきた様でした。
その後、須永さんの「心の師匠」こと漫画家のラズウェル細木さん(手塚治虫文化賞短編賞受賞おめでとうございます!)が紹介され、ラズウェルさんの選曲でレコードがかかり始めました。(ちなみにラズウェルさん、6時頃から来店して最初からイベントに参加してました)

いやはや、この段階で夜の10時20分ちょっと前です。
さすがに明日は仕事、徹夜をするわけにはいきません。
寺島さんや、5日にMEGでイベントをするMOONKSの前泊さんにご挨拶をして帰路に着きました。
ん~~・・・今日のMEGは鮮烈だった!!
このイベント、月1は辛いけれど、半年に1回くらいは開催してくれないかなぁ・・・と、大宮へ向かう電車の中で思っていたのでありました。