仲良し三兄弟として、地元では有名だった。喧嘩に強い次弟と、要領の良い末弟。支える長兄。全員に、可愛いパートナーがいた。喧嘩なんかしない。それは、社会人になってから。重い病気の母親を助ける。共通する目標があった。協力し合った。気持ち悪いって言うなよ。
骨太でガッチリ体型の次男。スラリと高身長の三男。どちらも父親の遺伝だろう。重い花粉症もそうだ。乾燥肌も。僕は違う。低身長だった母親の遺伝を継いだ。だから、難病(SCD)の遺伝も引き継いだのだろう。今なら分かる。病気は憎い。が、母は悪くない。むしろ被害者。
二歳差の僕と次弟。今は何のわだかまりも無い。利害関係が無いからだ。それどころか頼もしい。今はPOSシステムのセールスエンジニアとして、納品先の全国の飲食店に営業支援に出向いている。忙しそうだ。不規則な生活で付いた贅肉を落とすべく、フルマラソンに必死。
6歳も年の離れた末弟と僕。幼少期、父親はちゃんといたが、面倒見の良かった僕は彼からパパと呼ばれていた。それが、こんなに大きくなった。今はIT系広告会社の社長。創業期こそ経営危機もあったみたいだが、安定している。毎晩飲み歩き、都度、義妹に怒られている。
人と比べてはいけないよと識者は言う。隣の芝が青く見えるからだ。分かるよ。見えないところで、苦労しているんだもんな。でもね、弟の成長曲線に、兄が準えるのはダメか。彼らにできて、僕にできない理由は何だ。畜生。僕だって頑張ったんだ。仕事も恋愛もスポーツも。













