Poco a poco -難病と生きる- -34ページ目

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

連日の猛暑日から一転。穏やかな気候が続いている。秋の装い。外出日和。ウォーキングにも向いている。って、思うじゃない。違うんだな。確かに暑さに汗を掻くでも、寒さに震えるでも無い。穏やかな陽気。故に、足の痛みが顕著に出る。気を紛らわせなきゃ、歩けない。

 

転倒による影響で、テレビを壊した。映らないテレビは、無用の長物だ。あ。もっと壁に寄せられただ。うるせーよ。すぐ右隣にあるドアのストッパーが邪魔で。また転倒したら、今度は頭部を怪我しそう。液晶モニターが、鋭利な何かに見えてくる。怖い。業者を呼びつける。

 

 
読者の方から、有益なコメントがあった。曰く、火災保険が使える可能性がありますよ。とのこと。Googleで検索する。キーワードは「火災保険」「対象」「家財」「物損」。AIによる回答。火災保険の家財補償では、家具、家電、衣類などの「動かせる生活用品」が対象です。
 
火災、落雷、水災、風災などの自然災害のほか、他人の家からのもらい火や給排水設備の故障、盗難、他人の家の衝突による破損なども補償されます。ただし、地震・噴火・津波による損害は補償されず、現金や高価な貴金属は契約時に申告が必要です。と。すぐに家族に共有。
 

 

親父が保険会社に問い合わせた。結果。該当するとのこと。有り難う御座います。初めましての読者様。しかし今回はタイミングが合わなかった。廃品回収の業者が、先んじて現物を持っていったから。昨今のアラブの戦争による輸送コスト増の影響で、回収予算も上がったと。

まず手始めにお詫びから。申し訳ございません。まだ記憶に新しい、今年7月の記事の一つに書いた「長崎遠征について」。諦めました。理由はずばり、体調だね。だって、テレビを破壊するような転倒をしているぐらいだぜ。無理だろ。経路を調べる。前泊が必要だったのね。

 

で、それが土曜日だと値段が張る。宿泊施設なんて、カプセルホテルで充分だった。畜生。病気って金が掛かる。わざわざ友人が当日に近隣のホテルを押さえてくれていたにも関わらず。応援してくれていた読者の皆様。こんな不甲斐ない僕で御免なさい。あとは友人女性よ。

 

 

君にもお詫びを申し上げたい。そう思っていたが、わざわざ都内まで会いに来てくれた。超嬉しい。滞在時間は2時間ほど。カフェでもいいが、どこも混雑。ならば居酒屋はいかがだろうか。串カツ屋で乾杯。あのね。楽しい。もしも僕が犬だったら。尻尾を振り回していた。

 

部屋で転倒した。それ自体は珍しくも何ともない。日常茶飯事。でも今回は様子が異なる。テレビを巻き込んだ。サウンドバーが床に落ちる衝撃音。でも家には僕一人。大丈夫。頭を打った記憶は無い。痛むのは腕。肘の辺り。でも、その前に心配なのがテレビ。液晶は大丈夫か。

 

テレビの電源をつける。溜息が漏れる。左上が黒く潰れている。衝撃に強いパネルカバーを被せていたが、意味を為さなかった。ちょっと待て。買い替えたのは去年のこの時期ではなかったか。保証期間を調べると1年だった。購入履歴を調べる。ダメだ。1年と1ヶ月が経過……。

 

 

仮に保証期間内だとしても、自然故障(経年劣化)でないと対象にならない。買い替えだな。13ヶ月で大層な出費だよ。病気って面倒臭いな。あ、怪我の具合だけど、右腕を割いた。肘の肉がどこかに行った。血が止まらない。絆創膏を探す。他にやることは沢山あるのにね。

 

同居している家族に連絡する。部屋で転倒したこと。テレビを壊したこと。怪我は大したことないこと。間もなく帰宅した伯母が顔を出す。次は壁掛けを検討している旨を打ち明ける。親父が帰宅する。液晶の破損をチェック。こりゃ酷い。僕も確認する。8割強が黒く沈んだ。

 

 

回収業者の来訪を促す。次に購入するテレビは同じ40インチだとして、もっと安価な物にするか。それとも、今より高価な物を選ぶか。壁掛け工事の許可が下りた。Amazonでも、オプションで工事が選べる。来月上旬から、大型セール(プライム感謝祭)が来る。買うならここ。

普段、時間を消費するのに利用している動画サイトがYouTube。映画やテレビ番組とは異なる粗末な作りが、ながら見に丁度良い。ガジェット紹介やDAZNチャンネル、有名サッカー選手の対談などに混ざって、個人のVlog動画も好んで見る。どんなのかって。あのね。

 

例えば彼がまだ30代の頃から眺めていた。今は42歳。独身。仕事は工場派遣。お先真っ暗。そこが良い。絶妙に。但し、騙されてはいけないのは、彼が動画配信で一定の稼ぎを得ていること。年収2,400万円。それでも無駄な散財はしない。婚活に励んでいる。丁寧な暮らし。

 

 

最近見つけた新しい玩具。滲み出る悲壮感が素晴らしい。元お笑い芸人。38歳。東大に5度落ちたらしい。最終学歴は何だろうか。フリーターの彼が慎ましい生活を送りながらも、月に一度の給料日で散財を楽しむ様子が楽しい。楽しい。はあ。本当は、羨ましい。彼らは自由。

 

 

頑張って働いて、月に20万円を下回る給与だったとしても。誰も待ってくれていないボロアパートが棲み処だったとしても。世間は彼らを負け犬と罵り、ねっとりした目で眺めては、安心するのだ。コメント欄には温かなコメントが多く見られる。投げ銭も珍しくない。それは。

 

彼らが自分の下にいてくれて、おかげで平穏な生活を送れているのだ。だから、彼らが少しでも贅沢な生活を送ろうものなら、昨日まで応援してくれていた視聴者から有象無象の罵詈雑言。最初の彼なんか、それが嫌でYouTube収入を晒した。それでも生活を変えないのは偉い。

 

 

一方で、変わってしまった動画配信者もいる。かつて応援していた怪物くんだ。元お笑い芸人。親への借金が600万円あった。30代前半で、日雇いバイトと、配信収益で、コツコツ返す様が慎ましかった。ズボラな彼を支える放送作家が優秀で、動画のクオリティが高かった。

 

 

彼らが惨めであれば惨めな程、ファンは付く。因果なものだ。収益や差し入れという形で潤っていく。作家は離れ、引っ越し、恋人を作って、炎上する。かつての僕がブログを更新しても、読者なんて数えるほどしかいなかった。それが今は。幸せの形って、どうなっているのか。