雨の中の電動車椅子 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による神経難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

午前中の訪問リハを終える。終盤、屋外(渡り廊下)をPTの肩を借りて歩く工程があるのだが、外を覗いて、雨は降っていなかった。昼過ぎのペインクリニックに向けて、いざ隣町まで電動車椅子。ところが、霧雨が気になる。やがて本格的な雨粒になって、僕を濡らしていく。

 

慌てて傘を差す。少し考えて、踵を返す。もう少し進むと、半分を超える。今ならまだ帰る方が早い。あ。昼食はどうしよう。伯母は旅行。親父も仕事で誰もいない。検討の結果、近所のコンビニを頼る。一番欲しかったのは、箸だ。はい。割箸を一膳。違う。スプーンじゃない。

 

あとは簡単な家路。ところが路面が雨で滑る。そこに、車体の重いWHILL。加えて急勾配の下り坂。思いっきりコースアウト。やっちまったよ単独事故。本コースに戻ろうと画策。脱輪。側溝。ぬかるんだ土の上。雨の中四苦八苦。どうしよう。あと少しで我が家なのに。こんな。

 

 

女神の降臨。自転車を降りて、助けに来てくれたのよ。お手伝いしましょうかって。更に、車からわざわざ降りて来てくれた男性の助けも借りる。ありがとうございます。危うくダークサイドに堕ちるところでした。病気が憎いってね。どんくさい僕が悪い。寒いけど、暖かい。