読書家の伯母から薦められた。オードリーの若林が、評判の小説を書いたみたいよ。普段からテレビに親しんでいる彼女が、著者を心配していた。暫く、表舞台から姿を消していた。調べてみる。喉の不調。発声に難儀していたようだ。だから小説か。時系列が変だよと伯母。
(内容紹介)
人にぶつかっていないと、自分が生きているかどうかよくわからなくなる――。総大三高の「アリ」こと中村昴が所属するアメフト部は、万年2回戦どまり。相手校の練習を隠し撮りして迎えた高3の引退大会では、強豪・遼西学園に打ち破れた。引退後、みなが受験に向かうなか、勉強にも気持ちが入らず、不良になる覚悟もないまま宙ぶらりんの日々を過ごす。自分自身の不甲斐なさにもがき続けるなかで、アリは再びアメフトと向き合う決意を固める。青春の苦みと悦びに満ちた、著者渾身の初小説。
読後感が気持ち良い。スポーツを通した青春小説。これまで目を通してきたこの類の書籍は、所謂秀才を題材としてきた。今作の主人公は普通の高校生。学力は平均以下で、アスリート能力も同年代と比較して並程度。それが一気呵成の読了。さすが天才、若林。才能に嫉妬した。

