3日に一回3,000歩 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

かつての自分であれば、1日8,000歩ぐらい余裕で達成していた。東京マラソンを完走した当時の歩数なんて、70,000歩超だったんだぜ。残酷な進行性の神経難病と向き合っている。あの頃の無尽蔵な体力を思い出すことさえできない。いや、嘘だな。今でも時々思い出す――。

 

杖が必要になって、でもまだ普通に歩けていた時代。通勤に一駅分を余計に歩いていた。患者会の事務所に勤務していた時なんて、大塚から新宿駅を経由して、代田橋までの10km超を毎回歩いていた。空の青さも空気の冷たさも、歩き終わった後のビールの泡も、美しかった記憶。

 

 

それがこの体たらくよ。足が痛い。眩暈もキツイ。言い訳なんかいくらでも思い付く。でも外は今日も良い天気。歩かないと。明日は更に重圧が圧し掛かる。抑速ブレーキが標準搭載された屋外用の歩行器に乗り換える。目標は日次で1,000歩。毎日は流石にシンドイ。なので。

 

 
3日に一回3,000歩。近所をグルっと3周。1周450メートルの距離なんか余裕だろう。1kmを10分だと想定して、15分もあれば終わる計算だな。おい。ちょっと待てよ。こちらは難病なんよ。牛歩でやらせてもらってますわ。加えて。顔を上げるのも辛いんだ。代わってやろうか。