車椅子を買おう | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

重度障害者の僕です。身体障害者手帳は2級(1種)。介護保険は要介護2。介護保険のルールか知らんが、移動手段において、屋内外でそれぞれ1つずつしか福祉用具をレンタルできない。家では歩行器。外でも歩行器。あれ。電動車椅子は。うむ。あれはね、特別に申請したの。

 

今、屋外ウォーキングには抑速ブレーキの付いた歩行器を利用している。遠出の時には、電動車椅子WHILLを使っている。用途によって使い分けている。車椅子、必要なくね。屋内用か。違うよ。屋外用さ。車に積む時に、今の歩行器は嵩張るし、重いし。あんた旅行好きでしょ。

 

お友達の車に載せてもらうのに、楽な方がいいでしょ。あとは家族で墓参りに行く時とか。伯母から諭される。今の経済力なら、買えるでしょってさ。ケアマネさんに相談してみなさいってさ。分かったよ。早速相場観をチェック。Amazonでね。どれどれ。あれ。意外と安い。

 

訪問リハに同行してきたケアマネに、用件を伝えた。カタログを用意してくれるみたいだ。予算を聞かれた。2~3万円で売ってますよねと僕。ケアマネが険しい顔をする。きちんとしたメーカー、作り、保証サービス等を考慮すると、最低でも3~4倍はします。そうだった。

 

 

用途としてはSUB機。言ってみれば使い捨て。しかしながら、相談相手はその道のプロ。相手の命を預かる立場。安価な物は勧められない。分かるよ。僕もかつてハマった登山にて。各種ギアにお金を掛けた。例えば靴に4万円弱。鼻で笑う人に言う。命がかかっているんだよ。