訪問介護ステーションから、月に一度、看護師さんがやって来る。以前は階段を自力で5階分上がらなければならず、申し訳なさが先行していた。最近は随分と気が楽。かと言えば、そうじゃない。今は声が出るか不安。リハビリの専門医は、毎週顔を合わせる。だがしかし。
看護師は月に一度。ましてや、複数人がローテーションしている。今回お見えになった看護師と、初めましての挨拶を交わす。体温や血圧、血中酸素濃度の確認の他、聴診器を胸に当てたり、看護師らしい問診がいくつも飛んでくる。短い返答なら大丈夫。咳き込みそうだが。
手足の爪を切ってもらう。甘えるな、と外野から罵声が飛びそうだ。機微な動きがしにくくなっている。看護師さんが褒めてくれる。「手の指、長くて綺麗ですね」。「土踏まずが立派で、流石スポーツマン」。ありがとうございます。嬉しいです。今は無用の長物ですけど。