絶望スクール 池袋ウエストゲートパークXV | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

Amazonが新たに始めたサービス「聴く読書」Audible(オーディブル)が何やら良さげ。情報源は伯母や親父。アカウントを共有している彼ら。あの作品は良かっただの、駄作だのと盛り上がっている。僕は乗らない。まだね。何故なら、読書とは主体的な活動を指すからだ。

 

絶望スクール 池袋ウエストゲートパークXV

(内容紹介)

多国籍料理店でアルバイトをするベトナム人留学生ミンの様子がおかしい。旧友のオーナーから相談を持ち込まれたマコトが彼女の身辺を調査すると、留学生の生活を管理して搾取する日本語学校の存在に行き着いた。そんななか、ミンから日本にいる兄がいなくなったとしらせが入る……。希望をもって日本に来た若者たちを食い物にするやつらに罰を与えるため、マコトとタカシが池袋の路上で動き出す。

 

表題作のほか、SNSにネコの虐待写真をアップする「キャットキラー」、朝の通学路に現れるスピード超過の暴走車、法外な値段を家族からむしり取る引きこもり支援会社など、弱者につけ込む現代社会の暗部にマコトとGボーイズが軽やかに斬り込むIWGP、ますますドライブする第15弾

 

映画鑑賞や音楽試聴は、受け身。読書は違う。能動的。病魔の症状により、焦点が合いにくい。気付けば、片目による険しい表情になる。さて今回のIWGP。面白かった。特に「絶望スクール」。海外から留学生や移民が増えると、治安が悪くなる。それは片側の着眼点――。