閉塞感が棲みついている | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

閉塞感。この言葉がしっくりと来る。決して広くない、この部屋から出ることなく僕は一生を終えるのだろうか。そんなはずは無いのにね。でも、間もなく雨が降るからか、眩暈がシンドイのだ。目が開けられない程にね。飲み会を一件、キャンセルした。断腸の思いよ。

 

フェイスブックは呑気に〇年前の今日の投稿をと振り返りを急かす。写真は10年前。顔が赤いのはスーパー銭湯上がりの血色。場所は多分、多摩センターの居酒屋きちんと。あの雑居ビルの居酒屋街に、当時は世話になった。今は、電動車椅子だから。狭い通路。段差。難儀。

 

 
ブログで当時の記憶を振り返ろうかと思った。が、2014年の前半はブラック企業に捕まって、更新をサボっていた時期だ。10年前の1月。病気を患う1年半前。まだまだ楽観的に構えていたと思う。僕を囲う女性が3名。高校時代の同級生。当時、カラオケで鍛えてもらった。

 

 

またフェイスブック。今度は5年前。病気の症状に悩みながらも、まだ日常生活を満喫していた。福生で開催されたハーフマラソンに応援のつもりで駆けつけて、エントリーからの完走。写真は一緒に走った仲間たちと。ああ閉塞感。楽しかった記憶が蘇る。今は楽しくない。