陽性でした | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

昨日の夕方時点で、八王子の保健所訪問は見送られた。代わりに、保健師さんが自宅に来てくれると言う。その予定(矜持)も、今朝には雲散霧消。病院(近所のクリニック)に行こう。久しぶりに家族で食卓を囲む。8:30の保健所の営業時間を待って、電話を掛ける。咳が酷い。

 

体温は下がった。家族から譲り受けた処方薬は、強力な解熱剤効果か。でも、喉の具合は一向に晴れない。週末には大事な予定が控えている。自然治癒などと呑気なことを言ってられなくなってきた。震える脚で、階段を下りる。久しぶりの屋外。アプリでタクシーを捕まえる。

 

 

クリニックは患者でごった返す。老若男女。1時間待っても名前を呼ばれない。イライラしても仕方ない。僕には急ぐ理由もないし。普段の診察室ではなく、何故か奥の部屋から声が掛かる。看護師に、ここで待つようにと促される。カーテン越しにはキャリアウーマン風の女性。

 

 

診察を終えた女性の下に、医者がやって来る。コロナの検査をしましょうと。女性は返す。簡易キットで陰性でしたよ、と。しかし数分後、陽性の結果に。派手なリアクションを取る彼女。明日は大事なコンペかな。まだ余裕。この後、僕も素っ頓狂な奇声を出すはめになる。

 

 
問診に対応するも、咳込んでしまい発声が難儀。険しい顔を見せる医師。戻るようにと促され、その場を後にする。あとは数分前の女性患者と同じやり取り。まさか僕がコロナだと。どうする。週末に立て込んでいる予定が。じゃない。自宅待機期間が明けるまでは大人しく。