歩行器の設置場所問題 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

頭を悩ませていた。表題の件である。一週間前に試させてもらったモデルより、幅の広いタイプが届く。ソワソワしている。身体に馴染むだろうか。そして、設置場所はどうするか。直前までは、1Fの踊り場に置こうと決めていた。怒られたら、また考えたら良いかという風に。楽観視。

 

ところが父親から苦言を呈される。5Fまで上げてもらいなさいと。営業さん、一人って訳じゃないだろうと。父親は分かっていない。伯母も然り。依頼してあるモデルは10Kg。安定感に長けている分、持ち運びには適さない。営業さんは若い女性が2名。非力な彼女らでは無理だ。

 

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抑速のブレーキが後輪に搭載されていて、前方に流れる上半身を受け止めてくれる。歩幅も担保できる。前回は何度か脚が後輪を蹴り上げてしまったが、このタイプなら問題ない。気に入った。けど、保管場所がネック。聞いてみる。例えば向こう半年は軽い歩行器を利用するのは。

 

隣を歩く担当PTや営業さんから猛反対に遭う。軽いモデルでは、身体の支えには心許ないと。却下。僕だって、安定感を重視するこのタイプを使いたいよ。でも、階段を5階分、上り下りに家族の負担を強いるのは辛い。畜生。昔の建築基準法を呪うぜ。エレベーターの利便性よ。

 

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担当PTが担ぎ上げると言う。小柄な男性である。文字通り、全身を用いて担いで持ってきてくれた。事前に購入したチェーンロックを施して、玄関前に保管する。有識者は言うだろう。杖から急だな。進行はそんなに早くないだろうと。違うんだよ。ずっと我慢していたんだ。限界まで。