感度が低いからだろうか。大きな盛り上がりを感じないまま、開幕したサッカーワールドカップ。大会を牛耳るFIFAが設定する放映権料が高騰し、国内の民放各局が手をこまねく。結果、放送を見送った放送局は、ニュース番組やワイドショーで取り扱わない。僕のせいじゃない。
開催地である中東はカタールを巡る悪い噂も聞こえてくる。これらは憶測の域を逸脱できないので、多くは語らない。最後は悲観論。日本代表を応援する声が寄せられる一方、監督や協会を批判する声。選手選考に批判的な声。近年で優勝を経験した強豪国と同組になった悲劇。
視野を広げると、余計な物まで見えてしまう。純粋に、サッカーワールドカップというイベントを満喫したい。四年に一度だよ。次回の自分を想像できない。したくない。そんなことよりテレビで観戦だ。開幕戦は開催地のカタールと、南米の中堅国エクアドル。戦前の予想は後者一択。
世界に名を馳せるようなスター選手はいないながら、個人能力に秀でるエクアドル。足元の技術、インテンシティの高さ、判断力。それらが連動して動く。黄色のユニフォームを着た選手たちが、俯瞰した結果、獰猛な生き物に見えた。一方のカタールは、手も足も出なかったね。