リータンタンカフェ@京王多摩センター | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

友人とランチをしてきた。大学時代の同期。卒業以来、再会した数は片手で足りる。経緯はこうだ。Facebookに入院のことを投稿→友人がコメントを書き込む→それを偶然に見た友人が、僕に個別でメッセージを送信→退院したらご飯行こうぜ→いいですわよ!→こんな感じ。

 
彼女とは、同じ学部で同じ学科の同窓生。でも在学中は、関わりは薄かった。殆ど認識にない。ではどこで。答えは大学在学中の短期語学留学。スペイン。当時、学生や社会人など50人ぐらいいた。その中で、彼女は先輩学生と一緒にいることが多かった。妙に大人っぽかった。
 
その後、彼女は本格的なフラメンコに目覚める。本場スペインに長期滞在し、現地で活躍するまでになる。数年前、帰国したみたいだ。僕が直近で根城にしていた居住空間から徒歩圏内に拠点を構えているそうだ。知っていたら、もっと早くに再会できたのだろうか。否。焦りは禁物。
 
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今はスペイン語とフラメンコのカルチャー教室の講師として、都内各地で活躍する彼女。数年ぶりの再会は、午前中の教室のあったフロア。隣街の多摩センターは旧三越のレストラン街。「リータンタンカフェ」にて。いっぱい喋った。邪魔するなよ回転性の眩暈よ。忘れたいのよ。
 

 

彼女との記憶。2009年の10月まで遡る。病気とは無縁。脚の痛みも発声の不便もなく、表情筋もご覧の通り(我ながらイケメン)。病気の知識を何ら持ち合わせていない友人に、説明するのが億劫。なるべく深刻さを排除する。また会おうと彼女から。どうか進んでませんように。