恐らく僕は一か月後、東京都立神経病院に入院している。自らが望んだリハビリ入院だ。今から5年ほど前。遺伝子検査の入院の為、やはり同病院を訪れている。前回と異なるのは、期間とコロナ禍と体調面。前回の2週間に対し、今回は4週間を予定。何より厳しい面会禁止。
前回は多くの仲間が僕のもとを訪れてくれた。
退陣される経営トップに向けたビデオメッセージが欲しいだとか、
キンドルに素敵なコンテンツを山盛りにして差し入れてくれたり、
不安に押し潰されそうな時に、笑顔を伝播してくれたりだとか、
口寂しいだろうからと、ノンアルやつまみを差し入れてくれたり、
日替わりで訪れてくれる友人のおかげで、全然退屈しなかった。勿論、週3日ペースで通ってくれた元カノの存在も大きい。あとは親の存在感。コロナ禍によって、外部とのコミュニケーションを遮断されて、果たして僕は自我が保たれるのだろうか。きっと大丈夫。僕は弱くない。