7月の歩数 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

さて結果発表である。先月の総歩数。理学療法士の介入や、時間の制約からの解放など、好条件が揃った。とは言え、新年が明けてから6か月連続の未達成である。怠慢と言うならば、身体を代わってもらおうか。脚が痛い。腰まで痛い。眩暈が酷い。あるのはやる気と自尊心。

 

7月は31日間。目標値は31×8,000=248,000歩という計算式。対する着地点。278,799歩(達成率は112.41%)。やったぜ、みんな。日次で未達だった日数が僅か3日だったのが大きいか。否。日々を懸命に戦った結果だ。その集大成。日焼け痕が酷いのも、日常を生き抜いた証。

 

 

しかしながら、懸念が残る。エネルギーの全てをぶつけた結果がこれである。体力の維持。残念ながら、小脳から送られる運動信号は脆弱の一途を辿っている。歩き方だけでなく、生き様までが不格好。根治薬の開発はまだか。この労力に見合うだけのリターンが待ち遠しい――。