僕の残りの人生の裏目標。あの頃の熱量を取り戻す。でも、仕事もスポーツも、体力的に厳しい。恋愛面だって、当時の臨場感が懐かしい。いずれも難しい。故に裏目標に掲げている。残る最後の可能性。お酒と出会い。相手は異性に限らない。国籍だって問わない。
夕刻より新宿西口。目的地である思い出横丁は、僅か一ヶ月前の閑散とした雰囲気から一転、活気が戻ってきている。隣に座る同年代の友人女性と乾杯。居酒屋が所せましと立ち並ぶ歓楽街。本来はハシゴ酒に使う。でも僕は脚が悪い。一度座ったら、立ちたくない。
店主に促され、席を奥に移動する。隣り合うカップル客。爽やかな印象だと横眼でチラリ。すると彼氏から乾杯を促される。沖縄から長期出張で出稼ぎ中の24歳の男女。潜在的には、僕は人たらし。お酒が作るコミュニケーション。楽しい。この熱量は、あの当時それだ。

