僕がマッチングアプリを使う理由 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

先日、立川での用事に託けて、近くの母親が入居している施設まで顔を出した。実家に戻る度に、伯母や父親と面会に行くことはあっても、単身で乗り込むのは久しぶり。元カノと別れて以来、記憶にない。およそ1年ぶりか。明るい話題を提供できないから、足が自然と遠のくの。
 
周囲からは、僕の元気そうな顔を見るだけで安心するから大丈夫だと励ましてくれるが、実際はどうだろう。母は、僕が同じ病気を罹患している事実を知らずにいる。上手く隠せていることは喜ばしいことだ。だが母は、その後の僕の交際相手を期待する。そして結婚。そして孫。
 
指さし五十音表を使って、「彼女はできた?」と聞いてくる。答えに窮し、笑って誤魔化す親不孝。マッチングアプリを使い始めたのは、母の期待に応えたいから。せめて母の生きているうちに、交際相手を紹介したい。病気を患う前は簡単だったことが、ムリゲー過ぎて笑う。

 

 
アプリを使い始めて2ヶ月目に突入。サイト内では、多くの女性と日々マッチングしている。ただ、会うまでにはなかなか至らず。同年代の女性で未婚の方の大半が、インドア派を標榜している。そんな中で、女優の戸田恵梨香さんに似た方とお酒を飲んできた。続きはまた今度