韓の台所@渋谷 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

GWの最終日である。帰省中の実家より、午前中のうちに一人暮らしのマンションに戻る。忘れ物を回収し、急いで渋谷へと向かう。今日はランチパーティーが控えている。学生時代に立ち上げたサークルメンバーの中でも、最古参の連中との再会である。物凄く楽しみ。
 
 
参加者は大人11人とお子さんが2人。その大半とは、今でも定期的に交流を図っている。が、中には数年ぶりのメンバーもいる。病気と診断されてから、会っていない。さりげなく、ブログを通じて近況報告をしておいた。うち1名の友人女性は、涙を流しながら読んでくれたらしい。
 
 
この中に3人、4月生まれがいる。僕らの誕生日をまとめて祝おうと、当事者が自ら発起人となって集まるこの会も、既に数回目を迎えている。今回も幹事として、場所決めや参加者集め、連絡係と一切を担ってくれた友人に感謝。彼女はこの時期、仕事もピークを迎える多忙ぶり。
 

 

韓の台所(別邸)」は、顔の広い幹事の女性の知人が勤めているそうで、それぞれ注文したランチ定食を食べ終えた頃に、スペシャルサプライズがテーブルに届いた。既に結構な満腹具合ではあったが、これほどの上質なお肉となれば話は別。別腹である。ペロリと平らげる。

 

 

病気によって転落人生を歩まざるを得ない辛さを、順風満帆に生きる仲間はどう考える。偏屈した考えは、友人の近況を聞いて一蹴される。誰もが、波乱に満ちたドラマチックな人生を歩んでいる。他人を羨ましがってはいけない。当事者にしか分からない絶望があるのだから。

 

 
最後に恒例となったプレゼント交換をする。わざわざ取りに戻った品物を、仰々しく取り出す。1000円相当のギフト。僕はチョコレートの詰め合わせを貰った。他にも、結婚をしていた友人や、交際相手ができた友人の浮いた話に湧き上がる。他人を羨ましがってはいけない……。