コンサルタントとしての僕は死にました | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

社長とのMTGで、コンサルタント業務からの完全離脱を言い渡されました。
既に1ヶ月ほど前から、キャンディデイトワークを撤退してはおりましたが、僕の担当クライアントも来月中にはそれぞれ同僚に引き継ぐ予定です。

悔しい。
けれど、仕方のないことです。

コンスタントに出社ができていない今の状況がこれからも続いて、迷惑を掛けるのはクライアントやキャンディデイト、それに同僚も同様です。

これまで個人目標として課せられてきた予算はゼロとなり、それでも給与は現在と変わらず、できることに目を向けようと言ってくれた社長にはただただ感謝です。



コンスタントに出社ができていない理由を紐解きます。
少し前に触れた、睡眠障害でございます。
言ってみれば、不眠症ですね。

僕の恐怖は、将来の孤立にあります。
闘病において、傍に誰もいないことで、挫けてしまうのではないか。
だから、人生の伴侶を今のうちに捕まえておかなければならない、という焦燥感に駆られております。

そこで今の彼女を想う。
少し前まで婚約者であった僕らは、いまだに精神的に依存し合っております。
吹っ切れられたらどれだけ楽か。

昨晩も、好きだからこそ、互いに引かず、言い合いになる。

今のところ、僕の優先順位は、結婚があって彼女がいる。
彼女の優先順位は、僕がいて、結婚できたらいいけれど、といったスタンス。

ベッドに入って3時間以上、やり取りは続く。
明け方には目を閉じているが、動機が激しく、眠気なんか来やしない。

これでは、仕事どころではない。
出社さえできない。

前向きになれるのは、もう少し先かな。

コンサルタントとしての仕事だって、この先、取り戻していくつもりである。