朝から愚図ついた天気。勘弁してくれ。今日は特別な日なんだよ。空模様を憂いながら、隣駅で多摩都市モノレールに乗り換える。いつも降りる立川南駅より更に奥。泉体育館駅で下車。目的地は結婚式場「ANNIVERSAIRE」。親友の結婚式まであと僅か。彼から友人代表スピーチを依頼されている。道中ぶつぶつ復唱。「本日はお日柄も良く――」。
新郎は親友の一人。新卒入社の同期だった縁。互いの実家が近く、共に退職後も交流は続いた。多くの時間を共有する。サークル団体「カッパの会」にも幾度と顔を出してもらった。彼の趣味であるラーメン屋巡りにも、多くの時間を割いた。激戦区、相模原界隈の店の殆どを制覇したよね。村田屋から壱発ラーメンの梯子とか。他にも二郎とかね。
挙式を終え、フラワーシャワーの為に外を出る。なんと快晴。晴れ男、ここに見参。今回の結婚式は、新婦の意向もあって小規模。招待された友人は、新郎新婦合わせても15名程。新郎側の友人は8名。僕を除く全員が、中学や高校の同級生。いわゆる腐れ縁。本来ならばアウェーである。しかしながら数名の仲良しを含め、その全員と顔見知り。
新郎と新婦の馴れ初めは、新郎の彼が2社目に入社した会社。人事部の彼と、販売職の彼女。先輩の彼と、後輩の彼女。年齢以上に若く見える新婦とは、以前に2度程お酒をご一緒している。当時の僕の交際相手と4人、焼きホルモンや串焼きに舌鼓を打った。生レバーや日本酒が好きな新婦。2杯目は梅酒を注文する新郎。あれは去年か一昨年か。
豪華な料理を口に運ぶ。美酒を嗜む。たぶん美味しい。しかし味が分からない。間もなく司会者から名前を呼ばれる。小規模な会場とは言え、40余名の視線が集中すると、緊張する。「……本日はお日柄も良く、心温かな人々に見守られ、二つの人生を一つに重ねて、今から二人で歩んでいって下さい。たった一つの、良きものの為に。おめでとう」。
今日は父の日。最高の親孝行をした友人カップルが眩しい。親友の父親は、披露宴の開始と同時に各テーブルを回りに来たが、緊張の為か、新郎の兄上の名前を挙げて「○○の父です」なんて挨拶された。親友の母親は、姉上と挨拶されても通じる程に若々しかった。堂々とする主役の2名。美しい家族愛。幸せをお裾分けされた。良い時間だった。



