日本vsコートジボワール | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

日本が負けた。単調な試合だった。手の内を封じたが為の作戦であるならばと、納得するとしよう。いや、このフラストレーションはどうしたものか。前半早々にエースのドログバを負傷により欠いた相手チームに、手も足も出なかった。アフリカ人の身体能力の高さは、戦前から織り込み済みだろう。カメルーン戦に向けた最終調整ではなかったのか。


単調なミスが目立った。パスミス、トラップミス、シュートミス、判断ミス。選手個々の自信の無さを露呈する格好となった。相手は、欧州トップリーグで活躍する一流選手を多く擁するチームである。岡田監督は就任会見で、「接近・連続・展開」をキーワードに挙げ、組織で勝利するチームポリシーを掲げた。大会直前で、目論見は崩壊の音を立てている。


一人前の何かになりたい29歳の日常


実況が「背の高い相手に対して…」なんて言っていたが、チームの平均身長を小さくしたのは岡田監督自身だ。個人技や身体能力の高い選手は、選考から漏れた中にも多くいる。そもそも連携プレーとは、選手同士の創造力と判断力、技術力からなる賜物である。岡田監督が現地でどれだけ攻撃パターンを練習させようが、付け焼刃に終わるだろう。


何が言いたいかって、サッカーはやはり個の力の集合値なのだ。日本サッカーの育成プランは、もっと選手個人にフォーカスすべきである。幸い、若い世代には宇佐美をはじめ、世界と対等に渡り合える強烈な個性がたくさんいる。後は、世界を知る指導者だね。名波あたりが監督になっても面白い。2014年大会に期待。ごめん、少し酔ってるわ。