嘘神 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

夕方から、近所のアウトレットモール。友人の、洋服の買い物に付き合う。いつもの3人。何だかんだで腐れ縁ってやつ。僕以上に女性の縁に恵まれない彼らを、いよいよ初めて合コンに呼ぶことにした。その勝負服を購入する友人。横やりを入れる僕ら。普段、社会人としてそれぞれ別の顔を持つ僕らだけど、この瞬間は、小学生の当時と大差ない。


嘘神 (角川ホラー文庫)/三田村 志郎
(内容紹介)
愛する弟を失ったコーイチは失意の日々を送っていたが、高校で初めて友達と呼べる仲間たちと出会った。しかし、ある朝目覚めると、5人の仲間と出口のない部屋にいた。「嘘神」の声が非情なゲームの始まりを告げる。ルールは7つ。しかし、嘘神の言葉にはひとつだけ嘘がある。与えられた水と食料はわずか。仲間の命を奪って脱出するのか、それとも…。若き新鋭、驚愕のデビュー作!第16回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。


久しぶりの小説。表紙とタイトルを見て、それだけで買った本。読んでみて大失敗。著者はまだ大学生というだけあって、若い。その若さが、文章表現や物語の奥行きに稚拙さを感じる。親友同士が殺し合う過程において、おいおい、そんな浅はかな関係で親友と呼ぶなよ、と思ってしまった。着眼点は悪くないんだけどね。山田某作家と同じような領域。