先月に初めて参加した、社内サークルの一つ「読書会」。今回も、当然のように誘われる。タイトルは、東野圭吾作品よりデビュー作のスポーツ青春物。場所は、参加者の一人の実家を使わせてもらう。東急田園都市線江田駅から徒歩の距離にある、豪邸が並ぶ地帯。ちなみに自宅から片道2時間の距離。遠い。
このご自宅とご近所ということと、趣味の野球が題材であるということで、常務取締役の男性が初参加。それ以外に、社外から女性が2名と、同僚では女性が5名と男性が2名。相変わらず、女性比率が高い。
- 魔球 (講談社文庫)/東野 圭吾
- (内容紹介)
- 9回裏2死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた!すべてはこの1球に込められていた……捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。
- 今は天才の東野圭吾が、25歳でこれを書いたというから驚く。ただ、荒削りな内容に感じた参加者も多く、そこが争点となって、良作か否かに意見が分かれた。登場人物に出てくる、天才高校球児、須田武志の心理に共感できたかどうか。孤高の天才は、同情されるべきか、自分勝手だったか。人物描写をもう少し詳細に描いていれば、読み手への印象もまた違ってきたかもしれない。なるほどね。
- 男性の常務取締役が腕を揮って用意してきた豪華な食事と、ここのご実家のお母さんが作ってくれる美味しい手料理に囲まれ、常に箸を動かしていた。お酒も進む。つい饒舌になる。話題が途中から、恋愛や結婚といったテーマに代わる。さすが女性パワー。いつの間にか、お母さんまで参加している。次の本のタイトルも、このままでは恋愛小説になりそうだ。いやはや。