コールドゲーム | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

最近、プロ野球が面白い。特に巨人。驚異の11連勝。13ゲーム差あった阪神とのゲーム差はこれでゼロ。メイク・レジェンド。プロ野球の人気の如何は、良くも悪くも巨人次第。ちなみに僕は巨人ファン。楽しい。


さて、一冊の本を読み終えた。今回は小説。荻原作品は、今年で2冊目(前作は「神様からの一言」)。とても面白かったのを覚えている。


コールドゲーム (新潮文庫)/荻原 浩


(内容紹介)
高3の夏、復讐は突然はじまった。中2時代のクラスメートが、一人また一人と襲われていく…。犯行予告からトロ吉が浮び上がる。4年前クラス中のイジメの標的だったトロ吉こと廣吉。だが、転校したトロ吉の行方は誰も知らなかった。光也たち有志は、「北中防衛隊」をつくり、トロ吉を捜しはじめるのだが―。やるせない真実、驚愕の結末。高3の終らない夏休みを描く青春ミステリ。

タイトルを見て、野球を題材にしたスポ根モノかと思ったら違った。主人公こそ、高校の野球部に在籍する少年だったが、恐怖に慄くミステリー小説。同著者の「神様から~」を読んだ印象とはまるで異なる、ハラハラ感と言うか、ドキドキ感と言うか、そういった感情を抱かせながら物語に入り込ませる。結構な文章量だったが、あっという間に読み切ってしまった。いじめの加害者側に主観を置いた着眼点が面白い。重いテーマながら、雰囲気まで暗くなり過ぎないところが著者の手腕によるところか。