ララピポ | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

読んだ本の感想を言い合っては、情報を共有している友人がいる。以前に読んだ短編小説「イン・ザ・プール」を推薦したら、これが思いのほか良かったらしく、奥田英朗という作家を覚えてもらえた。今度は友人から、同著者の作品で、読んでみて面白かったというそれを紹介してもらった。本屋ですぐに見つかった。

ララピポ (幻冬舎文庫 お 13-2)/奥田 英朗
(内容紹介)
対人恐怖症のフリーライター、杉山博(32歳)。NO!と言えないカラオケBOX店員、青柳光一(26歳)。AV・風俗専門のスカウトマン、栗野健治(23歳)。文芸コンプレックスの官能小説家、西郷寺敬次郎(52歳)。専業主婦にして一応AV女優、佐藤良枝(43歳)。デブ専裏DVD女優のテープリライター、玉木小百合(28歳)。選りすぐりの負け犬たち、ここに集合。最新爆笑小説。

 

これで4冊目の奥田作品。相変わらず、一気に読ませるパワーがすごい。数日前に読み終わった伊坂幸太郎のそれとは違い、著者のエネルギーがビンビンに伝わってくる。一話読切で、毎回主人公が代わりながら、全体を通じて登場人物が繋がっている構成は、劇団ひとり著の「陰ひなたに咲く」を思い出す。違う点は、内容の全てに性(行為)が関連していること。エロスではなく、性行為ね。 卑猥な表現が多い。

 

 

 
来年の正月には、成宮寛貴や村上友子(森山中)らの起用による映画化も決まっているそうだ。「陰ひなた~」のように、登場人物の一人に焦点を当てすぎず、全員に万遍なくスポットを当てた物語であってほしい。人は皆、平等に悩み、苦しんでいるはずだからね。タイトルのララピポとは、つまりそういうことである。