個展 | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

前日、五輪サッカー決勝戦を見届けてから、それから寝たと思う。多分、午後の3:00。15:00ね。で、起きたら7:00。外は明るい。夏だから、まだ夜でも…なんて思えど、日付が違う。あれ、19:00ではなく、翌7:00っぽいね。つまり、えーっと、はい、17時間睡眠ってこと。一日の4分の3以上を寝て過ごした計算。これはすごい。我ながら感心。



さて、午後から友人と横浜へ。東急東横線の終着駅、元町・中華街駅を降りてしばらく歩く。あいにくの雨。



とある個展に訪れる。実はこれ、友人が催したもの。わざわざ案内をいただいた。そりゃ行くよね。



こじんまりしたものかと思いきや、来場客は意外や意外、結構な賑わい。友人である僕も嬉しい。作品は全部で40点以上。



画伯の彼は、高校、大学の同窓生。以前にはお互いの弟も一緒に、4人でフルマラソンを走った仲。大学時代のサークルを通じ、共通の友人も増えた。



彼の職場の同僚や、地元の友人も一緒にお茶。静かながら、君の影響力は僕の周りにも大きかった。



会場となる横浜山手のエリスマン邸。場所は分かりにくい。来週火曜までの1週間、朝から夕方まで開催されている。



夜は、お気に入りの焼き肉屋(中目黒)にて、友人2名と合流してお酒。東横線沿線も楽しい。


同じ27歳の彼が、一方で仕事もきちんとこなしながら、こうして趣味である絵画を個展として形にすることに感心してしまった。焦りはないけれど、羨ましく思う。アーティストとして、自分の中の創造欲を昇華し、具現化する作業には、僕ら凡人には計り知れない労力が伴うだろう。考えさせられる。何はともあれ、有意義な一日だった。