わくわく海賊団 -14ページ目

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

 

 いつもの道をクルマで走っていると、

「この道は混んでいるから迂回しよう」とか、

「あのガソリンスタンドで給油しよう」とか、

 細かい判断をあたりまえにしています。

 

 でも、土地勘のない場所だと、

 どこの道がどこにつながっているかとか、

 お店の場所などもあまり分かりません。

 

 ましてや知らない国に行ったときには、

 まったく手がかりのない状態になります。

 

 きっとほとんどの人が、

 引っ越しにあまり積極的になれないのも、

「知っている場所で暮らす」という快適さを

 手放す、めんどくささもあるでしょう。

 

 スーパーはここで、

 こういう用事はここですませて、

 こんなお店でこんなものが食べられる。

 

 いまいる場所で

 ぜんぶ間に合っているのに、

 新しい土地で暮らすことになったら、

 すべてを一から知らなければなりません。

 

 家にいるみたいに暮らす街から、

 離れることになったら疲れそうです。

 

 おもしろいのが、旅だと

 それこそがたのしみなんですけどね。

 

 知らない街で道に迷ったり、

 どんなお店があるのか探したりするのは、

 むしろ冒険の一部でわくわくします。

 

 ドキュメンタリーに出てくる人たちが、

 過酷な環境で生きているように見えても、

 その人たちにとってはそここそが

 "知っている場所"だったりします。

 

 あのあたりは治安が悪くて、

 夜あそこには近づかないほうがいいとか、

 それも知っているからこその"安心"です。

 

 暮らしている土地は、

 "知っている"という意味において、

 じぶんの一部なんだと思います。

 

 だから、そこを離れるというのは、

 新しくじぶんをつくり直すことなのかも。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 新しいじぶんを見つけたかったら、

 思いきって場所を変えてみるというのも、

 ひとつの方法かもしれません。

 

 たった数秒のできごとでも、

 ずっとこころに残っていることがあります。

 

 友人に名前を呼ばれたときの声の響き。

 別れ際、ふりかえったときの満面の笑顔。

 家族がつくってくれた朝ごはんの香り。

 

 数秒のできごとだったのに、

 何度も思い出して消えずに残っている。

 

 長い時間のできごとじゃない、

 ほんの一瞬のできごとだったにもかかわず、

 こころを深く動かすことがあるんです。

 

 時間というのは、

 ただ流れるだけなら消えてしまいます。

 

 でも、意味を持った一瞬は、

 終わらずこころのなかで輝き続ける。

 

 永遠というのは、たぶん

 長さのことではないと思います。

 その瞬間にどれだけの意味を感じるか、

 その深さのことなのかもしれない。

 

 生き方も同じです。

 

 大きな夢を語ることや、

 壮大な計画を立てることも

 もちろん大切なことではあるけれど、

 ほんとうに未来を形づくるのは、

 瞬間の選択や行動なのかもしれません。

 

 笑顔であいさつした数秒。

「ありがとう」とことばにして伝えた瞬間。

 迷っていたけど勇気をふり絞ったとき。

 

 そういう瞬間の積み重ねが、

 人生の色や深みをつくっていく。

 長く生きることだけが価値ではなく、

 その瞬間をどう感じ、どう選び、

 どんなふうに生きていくかで、

 永遠は形づくられていく。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 有限の時間のなかで、

 一瞬を大切に生きることが、

 人生を豊かにしてくれるのだと思います。

 

 もしよかったら、

 ちょっとおつきあいください。

 

 あなたがとても大事だと思っていることを、

 3つあげてみてください。

 

 友だちとの間でこころがけていること。

 結婚にあたって大事にしたいこと。

 仕事をするうえで欠かせないこと。

 

 なんでもいいので、

 3つあげてみてください。

 

 頭のなかだけじゃなく、

 ぜひ紙に書き出してみてください。

 

 もう少しお時間ある方は、

「とても好きなこと」も3つお願いします。

 

 好きな食べものでもいいし、

 いちばんしたいことでもいい。

 こころ惹かれる人でもいい。

 

 じぶんの気持ちに素直に、

 書いてみてください。

 

 3つと言われると、

 まずはひとつ浮かんできますよね。

 そして「これも必要だなぁ…」と、

 2つ目を考えることになると思います。

 最後に「これもだ」と3つ目をあげます。

 

 さて、これじつは、

 2番目にあげたものが本命らしいです。

「ほんとかい!?」と半信半疑になりながらも、

 いくつか同じような問いをやってみると、

 たしかに妙に説得力があります。

 

 で、これ、生活に応用できる気がします。

 

 たとえば「いちばん考えるべきこと」を、

 あえて正面から考えないようにする。

 

 会議に出ながら考える。

 お散歩しながら考える。

 お風呂に入りながら考える。

 テレビを観ながら考える。

 本を読みながら考える。

 

 集中の逆のようなイメージです。

 

 いちばんを、いちばんの場所に置くと、

 かたすぎてよそ行きの答えしか出てこない。

 でも、2番目を通して考えてみると、

 じぶんの本音に近づける気がします。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 本音はいつも、

 少し横道に隠れているのかも。