いつもの道をクルマで走っていると、
「この道は混んでいるから迂回しよう」とか、
「あのガソリンスタンドで給油しよう」とか、
細かい判断をあたりまえにしています。
でも、土地勘のない場所だと、
どこの道がどこにつながっているかとか、
お店の場所などもあまり分かりません。
ましてや知らない国に行ったときには、
まったく手がかりのない状態になります。
きっとほとんどの人が、
引っ越しにあまり積極的になれないのも、
「知っている場所で暮らす」という快適さを
手放す、めんどくささもあるでしょう。
スーパーはここで、
こういう用事はここですませて、
こんなお店でこんなものが食べられる。
いまいる場所で
ぜんぶ間に合っているのに、
新しい土地で暮らすことになったら、
すべてを一から知らなければなりません。
家にいるみたいに暮らす街から、
離れることになったら疲れそうです。
おもしろいのが、旅だと
それこそがたのしみなんですけどね。
知らない街で道に迷ったり、
どんなお店があるのか探したりするのは、
むしろ冒険の一部でわくわくします。
ドキュメンタリーに出てくる人たちが、
過酷な環境で生きているように見えても、
その人たちにとってはそここそが
"知っている場所"だったりします。
あのあたりは治安が悪くて、
夜あそこには近づかないほうがいいとか、
それも知っているからこその"安心"です。
暮らしている土地は、
"知っている"という意味において、
じぶんの一部なんだと思います。
だから、そこを離れるというのは、
新しくじぶんをつくり直すことなのかも。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
新しいじぶんを見つけたかったら、
思いきって場所を変えてみるというのも、
ひとつの方法かもしれません。