ベタな展開というのは、
試行錯誤の歴史のうえにあり、
過去に多くの人たちが、
「人間」を観察してきた成果であって、
「人間の基本」がたくさん学べる
教材のようだと思っています。
たとえば、わかりやすく
「成功物語(サクセスストーリー)」の流れを
ひとつ思い浮かべてみようと思います。
まず、運命のような出会いがあります。
その出会いがきっかけで、
「これがじぶんのやるべきことだ」と
主人公が気がつくわけです。
そして、ふるさとを…
慣れ親しんだ場所から旅立ちます。
しかし、慣れない場所で、
最初は失敗ばかりの日々です。
うまくいかなくて、落ち込んだりもします。
それでも、あきらめずにいると、
師匠や信頼できる仲間と出会います。
学びながら、戦いながら、
少しずつ成長していきます。
やがて、これまでにないほど
強い敵に(または壁に)ぶつかります。
全力で挑んでも勝てず、
「もう無理だ…」と心が折れそうになります。
でも、思いもよらないところに、
新しい方法を見つけます。
それを試してみると、
突破口が開けてきます。
最後には、最強の敵(または壁)を
乗り越えることになります。
最初に掲げた目標をかなえるのです。
そして、ふるさとに…
慣れ親しんだ場所に帰ってきます。
出発したときと同じ場所なのに、
どこか景色がちがって見えるんですよね。
「しあわせだなぁ」と感じると同時に、
また新たな旅がはじまる予感がします。
じぶんのいまの状況を、
こんな物語の流れに置きかえてみると、
少し冷静に整理できる気がします。
だれかが長い時間をかけて
人間を観察してつくった「型」だから、
いまのじぶんにとっても
意外とヒントになることが多い。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
ベタとは、くりかえされてきた
人間のパターンのようなものだと思います。
だからこそ、だれのこころにも届いて、
しかも何度でも通用するんだと思う。


