わくわく海賊団 -10ページ目

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

シーサー注意標識と青い空

 

 失言、と呼ばれる発言があります。

 思わず、うっかり、どういう理由なのか、

 つい口にしてしまった不用意な発言。

 不用意どころか、不謹慎な発言。

 

 報道レベルでは、

 年老いた政治家の口から出るものと

 相場は決まっているけれど、

 一般人にも失言はありますし、

 年齢も性差もありません。

 

 だれだって、言ってしまう可能性がある。

 

 なぜ、失言してしまうんでしょうか。

 

 まず考えられるのは、無知です。

 人は、どんな考えを持つのも自由です。

 でも「言ってはいけないこと」は、ある。

 だれかを傷つけたり、差別を広げたり、

 犯罪をあおったり、そういうことは、

 言ってはいけないことです。

 

「言ってはいけないこと」の境界線は、

 時代とともに変わります。

 

 むかしの感覚のまま生きていると、

 いまの時代ではアウトになることもある。

 

 知らないから、言ってしまう。

 これも失言の理由のひとつだと思います。

 

 でも、もうひとつある気がしていて、

 それが「あせり」なんじゃないかなと。

 

 たとえば人前でスピーチするとき。

 話すのが得意じゃないという自覚があって、

 しかも、聴衆は沈黙してつまらなそう。

 

 パニックになってあせったとき、

 ついその場を盛り上げようとして、

 軽い冗談を言ってしまいます。

 

 でもそれが、思わぬ失言になってしまう。

 

 飲み会のあの人を思い浮かべても、

 似たような場面はたくさんありますよね。

 

 大切なのは、順番なのかもしれない。

 

 まず、じぶんへの自信。

 自信があると落ち着きが生まれます。

 落ち着きがあると、ユーモアが生まれる。

 日常のなかで、ギャグとユーモアって、

 紙一重なんじゃないかと思うんです。

 

 これはセンスや才能の問題じゃない。

 

 ギャグは不安を隠すための逃げで、

 ユーモアは落ち着いた人が差し出す

 サービスのようなものに思えます。

 

 だから、まずは落ち着くこと。

 落ち着いたあとに出てくることばこそ、

 だれかを笑顔にするユーモアになる。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 落ち着きから生まれる笑いって、素敵。

恐竜のレプリカ、貨物コンテナに鎖で吊るされる

 

 専門があるって、

 すごくいいなぁと思います。

 

 べつに対象はなんでもいいんです。

 植物でも、虫でも、石でも、星でも、

 恐竜でも、走ることでも、泳ぐことでも、

 音楽でも、庭いじりでもいい。

 

「これならだれにも負けない」

 といえる分野がひとつでもあれば、

 毎日の迷いも減るんじゃないかなぁ。

 

 たとえば、

 むずかしい社会の話になったとき。

 

 専門がある人なら、すぐに

「植物の世界にたとえるとね」とか、

「虫にも似たところがあるんだ」と言いながら

 じぶんの見慣れた景色に置きかえて

 話をすることができますよね。

 

 それは「じぶんの土俵を持っている」

 ということだと思うんです。

 

 もちろん、どんな話題でも専門分野に

 引き寄せられるというわけじゃないけれど、

 なにも拠り所がないよりずっといい。

 落ち着いていられると思います。

 

 大人になると、

 だれもが一度は「学び直し」を望みます。

 

 それは、知識を増やすだけでなく、

 じぶんのなかにひとつ軸がほしい…

 日常のふとした瞬間に、

「あ、これとつながった」と思えるような、

 そんな中心を持ちたいのかもしれない。

 

 軸がないままだと、

 どこにいても地面がふわふわしているような

 そんな心許なさがあるんですよね。

 

 どこでもいいから、

 しっかり地に足をつけて、

「ここがじぶんの場所(土俵)だ」と

 思えるところがほしいんだ。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 学ぶことは、

 軸をつくることかもしれない。

ジャングリア沖縄の象徴的な看板と青空

 

 ベタな展開というのは、

 試行錯誤の歴史のうえにあり、

 過去に多くの人たちが、

「人間」を観察してきた成果であって、

「人間の基本」がたくさん学べる

 教材のようだと思っています。

 

 たとえば、わかりやすく

「成功物語(サクセスストーリー)」の流れを

 ひとつ思い浮かべてみようと思います。

 

 まず、運命のような出会いがあります。

 

 その出会いがきっかけで、

「これがじぶんのやるべきことだ」と

 主人公が気がつくわけです。

 

 そして、ふるさとを…

 慣れ親しんだ場所から旅立ちます。

 

 しかし、慣れない場所で、

 最初は失敗ばかりの日々です。

 うまくいかなくて、落ち込んだりもします。

 

 それでも、あきらめずにいると、

 師匠や信頼できる仲間と出会います。

 学びながら、戦いながら、

 少しずつ成長していきます。

 

 やがて、これまでにないほど

 強い敵に(または壁に)ぶつかります。

 

 全力で挑んでも勝てず、

「もう無理だ…」と心が折れそうになります。

 でも、思いもよらないところに、

 新しい方法を見つけます。

 

 それを試してみると、

 突破口が開けてきます。

 

 最後には、最強の敵(または壁)を

 乗り越えることになります。

 

 最初に掲げた目標をかなえるのです。

 

 そして、ふるさとに…

 慣れ親しんだ場所に帰ってきます。

 出発したときと同じ場所なのに、

 どこか景色がちがって見えるんですよね。

「しあわせだなぁ」と感じると同時に、

 また新たな旅がはじまる予感がします。

 

 じぶんのいまの状況を、

 こんな物語の流れに置きかえてみると、

 少し冷静に整理できる気がします。

 

 だれかが長い時間をかけて

 人間を観察してつくった「型」だから、

 いまのじぶんにとっても

 意外とヒントになることが多い。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 ベタとは、くりかえされてきた

 人間のパターンのようなものだと思います。

 だからこそ、だれのこころにも届いて、

 しかも何度でも通用するんだと思う。