「よくない」から、
「いいかもしれない」に変わると、
「とてもいい」にひっくり返ることが、
往々にしてあると思っています。
昨年行ったカンボジアも、
まさにそうでした。
正直、行く前のカンボジアは、
「治安が悪い…」「衛生面に不安がある…」
そんなイメージばかりが先行していました。
だから、行くまでは少し身構えていました。
でも、実際に訪れてみると、
人々はとてもあたたかくて親切だったし、
街には活気があって、想像していた以上に
安心してすごすことができました。
もちろん不便もたくさんあったけれど、
それを補って余りある魅力が、
そこにはありました。
もし、行く前のじぶんが、
カンボジアの観光をアピールするなら、
「治安の悪さをどう対策しようか…」とか、
「衛生面改善をどうアピールしようか」とか、
欠点をどうリカバリーしようかばかりに
気を取られていたかもしれません。
でも、たぶん実際に必要なのは、
そういうことじゃないんですよね。
欠点を補おうとするよりも、
そこにしかない明るさや魅力を
まっすぐ伝えることだと思います。
ほかの観光地の問題も、
きっと同じなんじゃないかな。
温泉がない場所では、
「温泉さえあれば」と考えるけれど、
温泉があっても人の来ない場所なんて
たくさんありますよね。
逆もまた然りで、
交通が不便でも人が集まる場所はある。
大事なことは、きっと、
「欠点があるかどうか」じゃない。
行きつけのレストランから
足が遠のくときっていうのは、
「味が落ちたから…」という理由は、
意外と少ない気がしています。
むしろ、人のことで嫌な思いをしたから…
そういう理由が多いんじゃないかな。
結局のところ、
最後に人を惹きつけるのは、
人だと思うんです。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
欠点があっても、
「いいやつ」と友だちになりたい。
場所や人との出会いもきっと同じで、
弱点ごと好きになれる瞬間こそが、
宝物になるのだと思います。