「おいしいけど、辛すぎる」と言われたら。 | わくわく海賊団

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

 

 たとえば、じぶんのお店で

 新しく考えたメニューについて、

「おいしいけど、辛すぎる」と言われたら

 さて、いったいどうするでしょうか。

 

 たぶん多くの人が、辛さを少し抑えて、

 食べやすくして出すんじゃないでしょうか。

「おいしいけど、やや辛い料理」に仕上げる。

 

 まちがっていないと思います。

 いや、というより正しい判断です。

 

 だって辛すぎるままでは、

 食べてもらえないかもしれないのだから。

 

 でも、そうやってみんなが、

「ちょうどいい味」に寄せていった結果、

 どれもこれも似たようなものになったら、

 それはそれでもったいない気がします。

 

「辛すぎる」をどうするか。

 そのとき、ただ引っこめるのではなく、

 一度本気で考えられたらいいな。

 

「この辛さを活かすには、どうすればいいか」

 

・デザートで辛さを中和する

・もっと辛いメニューをつくって、

 相対的にその料理をマイルドにみせる

・"辛くておいしい"をうたうフェアをする

 

 考えようと思えば、

 いくらでもアイデアは出てきます。

 

 そして、いろいろ考えた結果、

 結局「やや辛め」に落ち着くのなら、

 それでいいとも思います。

 

 でも、その前に、ひととおり

 いろんな可能性を考えたかどうか、

 それが大事なんだと思うんです。

 

 その過程を経た「やや辛め」と、

 過程を経ていない「やや辛め」とでは、

 味の奥行きがちがってくると思う。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 たくさん考えて、

 たくさん手放した先に、

 ほんとうにやりたいことが残るのだと思う。