世界観でものを買う時代に。 | わくわく海賊団

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

 

 スーパーで売っているパンと、

 パン屋さんで買う焼きたてのパン。

 

 どちらもパンだけど、

 選ぶ理由はちょっとちがいます。

 

 時間がないときは、すぐ買えて

 すぐ食べられるほうが便利ですが、

 休日の朝、わざわざ足を運んで

 買いたくなるようなパンっていうのは、

 味だけじゃないほかの"なにか"が

 あるような気がします。

 

 お店のにおいや、

 店員さんのあいさつ、

 紙袋のデザイン。

 

 そのすべてがお店の世界観です。

 

 最近はどのお店も、

 この世界観をとても大切にしています。

 

 商品だけを見比べるのではなく、

 そのまわりにあるストーリーや空気感も、

 選ぶ理由になっているからです。

 

「おしゃれだから」でも、

「流行っているから」でもなく、

「この人たちの考えが好き」という理由で、

 ものを買う時代なんだと思います。

 

 だから、なにをつくるかより、

 どういう想いでつくっているかのほうが、

 あとあと強く効いてくるのでしょう。

 

 見た目やまねごとだけでは、

 長くは続かないということです。

 

 いま、多くの人たちが

「物質的なものは足りている」と

 感じている時代だと思います。

 

 だれもがおなかいっぱいの時代に、

「これもおいしいから食べて!」と言って

 どんどん料理を差し出されるより、

「無理しないで、ちょっと休もう」と

 そっと水を差し出してくれる人のほうが、

 またなにか欲しくなったときに

 自然と思い出す存在になる。

 

 これから大切なことは、

 たくさん売ることよりも、

 だれと、どんな距離感で、どこへ向かうかを

 考えることなのかもしれません。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 信頼は、ゆっくり

 一緒に歩いた時間のなかで育つ。