疲れているとき、人はつい
ことばを飲み込んでしまいます。
「忙しいでしょう…」
「大変でしょう…」と聞かれるたび、
「そんなことないですよ」と笑顔で返すけど、
ほんとうは、しんどいときもあります。
疲れていると、自然と口数が減るし、
余裕もなくなってしまいますよね。
つい、じぶんのことばかり考えてしまう。
でも、そんなときこそ、
「今日はちょっと疲れているから、
わがままになっちゃうかもしれない…」と
先に伝えておくことが大事だと思います。
じぶん自身も気持ちが楽になるし、
まわりもどう接したらいいのか
分かりやすくなりますからね。
大切なのは、疲れの理由や、
どうすれば回復するのかまでを、
セットで伝えることだと思います。
「この山を乗り越えたら落ち着く」とか、
「こういう工夫をしていく予定」など、
未来の見通しがあると、まわりも安心です。
ことばが足りないと、
相手の想像に任せることになります。
すると、だんだんズレが生じてしまいます。
人の想像は、悪い方向に転がり始めると、
かんたんには止まらないものです。
美輪明宏さんのことばに、
こんなものがあります。
「すぐキレるのは、
じぶんの気持ちを表現する
適切なことばを知らないからです。
たくさんの本を読んでことばを知れば、
ストレスは溜まりません」
伝えたいことがうまく伝わらないと、
人は寂しくなり、イライラします。
特に距離が近い関係ほど、
「言わなくても分かってほしい」と思いがち。
でも、実際には言わねければ
伝わらないことのほうが、
圧倒的に多いでしょう。
だからこそ、疲れているときほど、
今の状況と、どう回復していくかを
ことばにすることが大事なのだと思います。
「喧嘩するほど仲がいい」というけれど、
感情をぶつけ合うことが
必ずしもいいわけじゃない。
大事なのは、議論や交渉といった形で、
ことばを尽くすして理解し合うこと。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
じぶんの正確な状態を
伝えられることばを持つことは、
こころの平和を保つために
必要なことだと思います。
