愛ある悪口 | わくわく海賊団

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

 

 子どものいるお母さんは、

 子どもがどんなふうにアホであるとか、

 どんなマヌケなことを言ったかであるとか、

 どんなふうに言うことを聞かないだとか、

 けっこうたくさんしゃべっています。

 

 ときによれば、子どものほうも、

 じぶんの親にはどんなわるいクセがあるとか

 しょうもないことをやっているだとか、

 だれにということもなくチクります。

 

 それは夫婦間にもあるようで、

 じぶんとちがって妻はこんな悪癖があるとか

 夫がどれほどロクデモナイ人間であるとか、

 親しい友人などにけっこう具体的に

 語っていたりすることも多いです。

 

 学校でも先生のしょうもない言動に、

 あれこれ論評しながら笑いあう生徒だったり

 逆に先生が、特別な生徒について

「あのバカが」なんてほかの先生たちに

 訴えている場面もよく見かけます。

 

 これらはぜんぶ、悪口です。

 でも、これらの悪口はかなりの割合で、

 愛情表現でもあると思うんですよね。

 

 悪口を言ってる当人は、

 それを言われている人のことを、

 よく観察したり、親しく関わっています。

 気にかけたり、じっと見たり、

 違和感を感じたり、と、

 相手との関係を「しょうがない」と

 言える程度の距離で保っている。

 

 ほんとうに嫌いな人のことを

 よく見たりはしません。

 

 気にかけたり、

 眉をひそめたりしながら、

 その人のアホなところを

 娯楽にして暮らしてる。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 どれだけ生きたかは、

 まわりの人たちのこころのなかにある。