老いた人が、いろんなことを忘れたり、
今までできていたことができなくなったり、
それはある意味自然なことではあります。
でも「お風呂に入らなくなったりする」と、
かなり危ういと考えたほうがいいそうです。
入浴することだとか、
歯を磨くことだとか、
髭を剃ることだとかは、
絶対に必要なことではありません。
しかし、それをしなくなるということは、
じぶんが「社会のなかにいる」という事実を
考えられなくなっているとも言えます。
若くて社会との付き合い方が
まだできていない頃には、
なにかに夢中になって清潔だの
身だしなみを疎かにするということは、
おおいにあるだろうと思います。
また、なにかの天才の伝説として、
ぜんぜん生活の基本ができないなんて逸話
おもしろおかしく語られたりしています。
だからまた、天才にあこがれる若者が、
生活を顧みないような生き方を真似ます。
いわゆる、バンカラとか芸術家風とか。
それはそれで、おしゃれの様式ですから、
かまわないと思っています。
若くなくても、
あまりに深い悩みを抱えるときとか、
なにか大きな絶望を感じたときなどには、
生活を壊してしまうこともあります。
しかしそこから抜け出せたら、
食事をとり、入浴し、身だしなみを整え、
元の生活に戻っていくでしょう。
じぶんがもし、
生活の基本が疎かになっていると気づいたら
疲弊しているサインかもしれません。
そんなときはまず、
疎かになっている生活の基本を
積極的に取り戻すのがいいと思います。
しっかりゆっくりお風呂に入って、
落ちついた食事をこころがけて、
よく歯を磨き、よく寝る。
そして、いつもよりも
おしゃれをして出かけてみる。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
旅館に泊まると、
自然と生活の基本が取り戻されます。