だれかのモノを盗んだら、
盗んだことの罪を問われます。
だれかのことを傷つけたら、
傷つけたことの罪を問われます。
つまり「行為」を問われるのであって、
その人が「なに者であるか」は、
(いまの仕組みでは)関係ないわけです。
あたりまえに思えるけれど、
でも中世では魔女狩りが実際にあり、
その人が魔女かどうか(なに者であるか)
裁判が行われたわけですよね。
遠いむかしの話のようだけど、
いまも「なにをしたか」ではなく、
「なに者であるか」を追求する状況って
たくさんあるんじゃないでしょうか。
「わたしはそんなことしていない」ではなく、
「わたしはそんな人間ではない」ということを
証明させられる場面ってありますよね。
いまの仕組みでは、
なにか事が起こったとき、
その人が…
犯罪を犯したことがあるとか、
病歴があるとか、
病気であるとか、
どこの国の人で、
どんな宗教を信じていて、
どんな思想を持っていて、
家族がどんな人で、
どんな仕事をして、
バンドマンだとか、
サラリーマンだとか、
アルバイトだとか、
社長だとか、
アイドルだとか、
男が好きとか、女が好きとか、
そういうことは、
まったく関係ないわけです。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
だれが言ったかではなく、
なにを言ったかを聞ける人でありたい。