地方、職業、階層、社風、思想信条、
センス、趣味、富裕度…
じぶんがどういう集団に属しているか、
人は服装であらわしていたりするけれど、
「ことば」も同じように思います。
たとえばちょっと悪そうな集団に
仲間入りしたいと思ったとしますよね。
スーツを着て仲間入りするのは、
むずかしそうです。浮いてしまう。
ことばも同じように、
その集団の「見えない制服」みたいに、
表現の一部になっている気がする。
丸の内のオフィス街で、
「夜露死苦っす!」とか言ったら、
取引先に連れってもらえないでしょう。
スーツの群れのなかに
ふんどしでいるようなもので、
ことばがちがうということだと思います。
だから、新しい組織に所属すると、
最初に指導されるのが服装とことばです。
でも、ちょっと思うんですよね。
同じ服装で一挙手一投足乱れぬ集団は、
もちろんすごくて格好いいけれど、
いろんな服を着た統一感のない群れが
一緒になって相談しているほうが、
なにかが起こる予感がしませんか?
どんな服を着ていても、
一緒にやっていけるグループが
いちばん魅力的で可能性を持っている。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
いろんな人がいるというのは、
弱さではなく強さだと思う。