なぜリスクを選ぶのか。 | わくわく海賊団

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 人間も、ほかの動物も、

 恐怖という感情を持っています。

 

 恐怖という感情は、

 身に迫る危険を回避して、

 安全な行動をとらせるべく発動されます。

 

 であるならば、ぼくたちは、

 なるべく臆病であったほうがいいわけです。

 臆病であればあるほど危険を回避できるし、

 生存の可能性だって上がりますからね。

 

 臆病であるということは、

 生物学的にはすばらしい資質といえます。

 

 でもこれは個体レベルの話です。

 

 みんながみんな臆病で、

 なんらリスクをとらない集団だったら、

 その群れは新しい土地にたどり着けないし、

 狩りだってうまくいかないでしょう。

 

 つまり、集団のなかには一定数の

「勇敢な個体」が必要になるのだと思います。

 

 感情に置き換えていうと、

「冒険心」とか「好奇心」と呼べるのかな。

 そしてこの冒険心や好奇心というのは、

(生物学的には)恐怖の反対感情です。

 

 個体としては臆病であったほうがいい。

 

 冒険心をもった個体は、

 自ら選んだ危険の結果、大怪我を負ったり、

 命を落としてしまうこともあります。

 

 行動としては強いけれど、

 寿命という意味では弱いといえます。

 生存競争の過程では、

 淘汰されてしまうはずの個体です。

 

 それでも、集団で考えたときには、

 一定数の無謀な冒険家が必要になる。

 

 困ったことになりました。

 さて、どうすればいいのか…。

 

 ここで登場したのが、

 尊敬や称賛、また名誉なのだそうです。

 

 臆病な集団の構成員たちは、

 冒険に出るだれかを称賛します。

 無事に帰ってきただれかを尊敬します。

 危険をかえりみない冒険から帰還した

 だれかはそのことに名誉を感じます。

 

「勇敢な者を讃える」という集団心理が、

 結果として集団から一定の

 冒険家を輩出させてきたという説です。

 

 この話は人生における

 ありとあらゆる場面で応用できそう。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 じぶんの好奇心が組織を前に進め、

 組織をより良くしていくかもしれない。

 好奇心も冒険心もじぶんのためでありながら

 同時にみんなのためでもあるかもしれない。