若者は世の中を、なめている。
すぐ大きなことを口にしたり、
生意気に世の中社会を語るものだから、
先輩方からそんなふうに言われます。
そのとおりだと思います。
そのとおりだと思いますが、
ある程度の「なめている」も
必要なんだと思っています。
じぶんが実際に持っている力と、
世の中社会の大きさ複雑さなんかを
正確にとらえることができたら、
自信なんてとても持てません。
「なめている」からこそ、
目をつぶって飛びかかっていくような
大胆な行動ができるんだと思います。
でも、だんだん経験の質と量が増えると、
「なめること」は少なくなります。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。
そういうふうに考えるようになることが、
成長だと言われたりもします。
ただ、おもしろいことに、
人生の大先輩たちが口をそろえて言うのが、
「なめて生きられるのが若者の特権」です。
ことばをもう少し補足すると、
「挑戦しないさい」と言っている。
人は主体的に動くことで成長します。
じぶんの意思で行動して、
失敗して「あれ?」ってなって、
自ら考えまたじぶんの意思で行動する。
そんなトライ&エラーのなかで、
人は成長していきます。
だから「分かったつもり」になることは、
とても大切なことなんだと思うんです。
なめる(=分かったつもり)という
「しあわせな勘違い」があるからこそ、
人は挑戦できるのかもしれない。
「じぶんならできる」と挑戦して、
結果、失敗してしまう。
その失敗にこそ価値がある。
狙ってする計画通りの失敗は、
失敗とは言わないでしょう。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
「できる」と若者に勘違いさせる指導者は、
とてもいい指導者なのだと思います。