しあわせな勘違い | わくわく海賊団

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

 

 若者は世の中を、なめている。

 

 すぐ大きなことを口にしたり、

 生意気に世の中社会を語るものだから、

 先輩方からそんなふうに言われます。

 

 そのとおりだと思います。

 そのとおりだと思いますが、

 ある程度の「なめている」も

 必要なんだと思っています。

 

 じぶんが実際に持っている力と、

 世の中社会の大きさ複雑さなんかを

 正確にとらえることができたら、

 自信なんてとても持てません。

 

「なめている」からこそ、

 目をつぶって飛びかかっていくような

 大胆な行動ができるんだと思います。

 

 でも、だんだん経験の質と量が増えると、

「なめること」は少なくなります。

 

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。

 

 そういうふうに考えるようになることが、

 成長だと言われたりもします。

 

 ただ、おもしろいことに、

 人生の大先輩たちが口をそろえて言うのが、

「なめて生きられるのが若者の特権」です。

 ことばをもう少し補足すると、

「挑戦しないさい」と言っている。

 

 人は主体的に動くことで成長します。

 

 じぶんの意思で行動して、

 失敗して「あれ?」ってなって、

 自ら考えまたじぶんの意思で行動する。

 そんなトライ&エラーのなかで、

 人は成長していきます。

 

 だから「分かったつもり」になることは、

 とても大切なことなんだと思うんです。

 

 なめる(=分かったつもり)という

「しあわせな勘違い」があるからこそ、

 人は挑戦できるのかもしれない。

 

「じぶんならできる」と挑戦して、

 結果、失敗してしまう。

 

 その失敗にこそ価値がある。

 狙ってする計画通りの失敗は、

 失敗とは言わないでしょう。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。 

 

「できる」と若者に勘違いさせる指導者は、

 とてもいい指導者なのだと思います。