ほんとはたのしい、試行錯誤。 | わくわく海賊団

わくわく海賊団

Compass of Your WakuWaku

 

 アイデアの試行錯誤の軌跡は、

 魅力的で興味深いです。

 

 でも、ほんとうにおもしろいのは、

 完成された物語ではなく、

「このアイデアどうかな?」と思いつく瞬間、

 その生々しい期待や興奮の感情なのだと

 個人的には思っています。

 

 物語として振り返ったとき、

 それらすべて「試行錯誤」の

 ひとことに集約されます。

 

 たしかに完成した企画を見れば、

 採用されなかったアイデアは失敗です。

「錯誤」のほうだったということになる。

 

 でも「これおもしろくない?」と

 思いついた瞬間の興奮は本物であり、

 決して「錯誤」ではないですよね。

 

「試行錯誤」ということばには、

 どうしても悪戦苦闘の苦しさが

 つきまとってしまうけれど、

 実際は(使える使えないを含めて)

 アイデアがじゃんじゃん湧き出て、

「これならイケる」と興奮しまくっている

 めちゃたのしいプロセスのはずです。

 

 しばしマンガで、

 頭の上に電球がピカーンと点灯する、

「ひらめいた」みたいな場面が描かれます。

 

 あたかもアイデアは、

 その電球ひとつで商品化されたり、

 ヒット企画が生まれたように

 語られることが多いです。

 

 でも、ほんとうはちがいますよね。

 

 電球は、何個も、

 何十個も割れているはずです。

 割れて、割れて、ようやくたどりついた

「ピカーン」なんだと思います。

 

 その贅沢でたのしいプロセスこそが、

「試行錯誤」なんだと思うんです。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 割れた電球も、

 捨てるのはもったいない。

 またどこかで使えるのがおもしろい。