あらためて、多様性の時代 | わくわく海賊団

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 生物の歴史なんかを眺めていると、

 その時その時の環境に適応している種が、

 環境の変化によって一気に絶滅なんてことが

 何度もくりかえされてきたと分かります。

 

 強い生物が、弱い生物を駆逐してしまうと、

 もう利用する相手がいなくなってしまうから

 じぶんも滅びることになってしまいます。

 

 変化を前提にして生き続けていかないと、

 知らず知らずのうちに滅んでしまう。

 

 でも、変化というのは、

 根本的に怖いものだと思います。

 

 いまうまくいっているものを、

 変化しようだなんて、

 賭けに勝つ確率をわざわざ

 下げにいくようなものですからね。

 

 だから、なるべく

 変化しないようにすることも、

 じぶんを生かしていく

 ひとつの方法でもあるわけです。

 

 でも、いまのような時代には、

 なにが安定で、なにが勝ちなのか、

 これからどういうふうに変化していくのか、

 きわめて分かりにくいことになっています。

 

 こういうときには、

 自信を持って一点張りなんてことは

 やりにくくなりますから、

 あらゆる可能性にちょっとずつ賭けるが

 いちばんかしこいやり方でしょう。

 

 となると、です。

 あらゆる可能性というやつの種類が

 たくさんあったほうがいい。

 

 似たようなものばかりが

 数ばっかり揃っても、

 それではダメなんだと思います。

 似たようなものというのは、

 同じような弱みを持っているわけで、

 同じような条件の変化で

 全滅しちゃいますからね。

 

 だからこそ、多様性の時代なんですよね。

 

 そして、そういう時代に登場するのが、

 バカとワルなんだと思います。


 バカは、想像するべき範囲を

 理解していないから平気で逸脱して

 天然的に多様性に突っ込みます。

 

 ワルは、ルールは分かっているけれど、

 そいつをじぶんの都合のいいように利用して

 これまた逸脱したなにかを生み出します。

 

 多様性をキーワードに据えた社会では、

 被害さえもコストと考えたうえで、

 バカとワルの活性を認めることになる。

 そうでなければ多様性は生まれないから。

 

 今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。

 

 芸術が求められる時代ともいえるかな。