記憶絵、というあそびがあります。
著名人、漫画の登場人物、動物、昆虫、魚、
あるいはその他諸々のキャラクターを
なにも見ずに記憶だけを頼りに描く、
というあそびです。
最近ではそこに
「絵心のない人」を組み合わせて、
おもしろの確度を高めたエンタメとして
定着しているあそびになっています。
しかし、これが意外とむずかしい。
そして、おもしろい特徴として、
身近なもののほうがむずかしいのです。
たとえば家族の似顔絵というのは、
どうでしょう、描きづらいと思います。
家族よりも芸能人やスポーツ選手のほうが
描きやすいという人は多いと思います。
あるいは嫌いなだれかさんのほうが、
悪意をこめたデフォルトでもって
おもしろおかしく描けそうな気がします。
距離が近くなるほど像がぼやけ、
声や気配や体温ばかりが記憶に残ります。
これはたぶん、視点の問題です。
身近な人の場合、
「その人」を見ているというより、
「そこにいたじぶん」を見ているんだろうな。
身近なその人といつも一緒にいる
じぶんのほうにピントが合っているゆえに、
像がぼやけるような気がしています。
今日も「わくわく海賊団」に来てくださってありがとうございます。
写真があっても、動画があっても、
毎日一緒にいても意外とむずかしいです。